曼荼羅アーティストSachi 『光の彼方へ』
2021.4.29 - 2021.5.1
[ WEST 1-C ]
曼荼羅を描いているSachiさんの個展が開催中です。遠近どの距離から見ても真っ直ぐに目に飛び込んでくる力強いパワー。Sachiさんが込めた想いと曼荼羅という形態によって生み出されるパワーをぜひ感じていただきたいです。
曼荼羅(マンダラ)とは、サンスクリット語で「円」という意味があるそうです。歴史も長く、神や仏の世界を図形やシンボルで表し、密教で悟りを開くために生まれた絵とも言われています。そのような歴史的背景もありますが、円という形自体が持つ力をどの時代でも感じられるのが曼荼羅の世界。Sachiさんが描く曼荼羅も強いエネルギーを放っています。
Sachiさんが描く曼荼羅は、宇宙の始まりの「ビックバン」を表現されています。中心から外側に向かって放たれる強大なエネルギーはまさに宇宙規模の迫力。
こちらは白色の濃淡が美しい神秘的な作品です。
直線によって描かれた曼荼羅もあります。細い線が重なり合って生まれたグラデーションはとても繊細で美しい。外側の境目は果てしない地平線を見ているような、広大な空間を感じられます。
制作に使用する道具は、意外にも普段見かける文具屋のペンなのだそう。近くで見ると、マットとツヤ有りのインクを使い分けられていることやインクの量によって凹凸を出していることが分かります。
また、Sachiさんは生活のルーティーンとして神社によく行かれるそうで、各地巡られているそうです。それは、作品制作にも影響があり、各地神社で得られたインスピレーションを少し作品に取り入れることもあるそうです。ちなみにこちらの作品は、宮城県の塩釜市にある神社を訪れた時に制作されていた作品とのこと。港町の潮風の爽やかな香りが感じられる作品です。
どの作品もエネルギーがあり、近くにいるだけで良い気をいただいているような感覚になれます。紹介できた作品はほんの一部ですので、ぜひ他の作品もご覧になっていただきたい展示です。
<スペース詳細はこちら>
[ WEST 1-C ]
staff:Chi