カメラクラブ
『カメラクラブ卒業展示』
2021.3.8-2021.3.14[WEST 2-A,2-B]
有志で集まった学生さんたちによる、学生生活最後となる本展。皆で楽しく過ごしたスナップ写真から、個人の卒業制作となる作品まで、カメラと共に過ごしたそれぞれの4年間の記録が展示空間を彩ります。
一部となりますが、展示の模様をご紹介いたします。
もうまもなくやってくる桜の季節。春の訪れと同時に、学生生活の終わり、そして社会人として新たなスタートを切る皆さん。
あえて天地を逆にした作品に目が留まりました。
落ちていくようにも見える作品ですが、ネガティヴなイメージは全くなく、少しの物寂しさと期待を孕んでいるようにも感じます。
オープンで見渡しの良い道は、開放感を感じさせてくれる景観のひとつですよね。
今となっては、広々とした道を走り抜け遠出することもなかなか難しくなってしまいました。
こちらの作品群を拝見していると、小旅行を体験させてくれるようです。
「10年後にこの作品を一枚ずつ額装してみんなに郵送する」
そうキャプションに記されたこちらの作品は、メンバー皆との記憶が映し出されています。
10年後にあたる2031年、彼らは一体どんな人生を送っているのか。
未だ見ぬ未来、今この瞬間を生きる私たちには皆目見当もつきませんが、10年前の自分の姿にきっと心が救われるような、そんな美しい記録であることは変えがたい事実ですよね。
全員の作品を紹介できず本当に残念なのですが、各々の学生生活の晴れやかな記録が美しく、正直に映し出されている本展。
コロナ禍に見舞われながらも、華々しく卒業を迎えるように、会期中も春らしい穏やかな空気が流れていました。
企画展『距離』
距離を感じざるを得なかったこの1年。
しかし写真の中では、その距離が遠いものから近いものまで、「距離」という括りで鑑賞した時にそのそれぞれの「距離」がとても愛おしくなりました。
ここまで距離に特別な気持ちを抱くのは、このような時代なのだからなのでしょうね。
それぞれの作品に非常に強いエネルギーが込められた、学生最後の展示会。
お隣2-Cでは在学生の写真展も同時開催中とのことですので、是非併せてご鑑賞ください。
本展は3/14(日)まで。
※2-Cは3/12(金)まで