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『Love room XD』




『Love room XD』
2019.5.25-2019.5.27
[WEST 2-E]

一歩足を踏み入れると、ピンク色に染められた艶やかな空間。
とある女子大生がみつめたジェンダー観と、その想いが込められたLove roomをご紹介いたします。



中学生の頃から写真をはじめ、ポップでビビッドなカラーリングが特徴の彼女の作品。
特に本展で象徴的に用いられているのがこのバナナのイメージ。
バナナを舐める写真は性的なニュアンスが多分に含まれているように感じますが、ビビッドな配色と星のラメによってどこかオープンでさわやかな印象。



こちらは、秘部が魚で隠されていたりと、ぱっと見ただけでは被写体の性別がわからない2枚の写真。
「性別を感じさせない物を撮りたかった」と撮影されたそうです。
秘部自体は男女どちらにも存在しますが、それをあえて隠すことで性別を凌駕する印象を強く感じさせます。



そして、部屋の片隅にゆらゆらと浮かぶビニールカップの数々。
こちらにはラベルが貼られており、近づいて見てみると…



「性をヘルシーに語れる世界へ」と書かれた文章が。
こちらは彼女自身の作品ではないそうですが、展示のコンセプトの相性の良さから、一緒に展示することになったそうです。
このカップには実際にはタピオカを入れて大学内で販売していたといい、近しいところからジェンダーを考える機会を提供していたとのこと。



多様な考え方が日々生まれている現代で、特に世界中のビッグトピックとなっているジェンダー観。
「少しでもLGBTQのジェンダー観を伝えたい」という想いから本展の開催に至ったという彼女。
ところどころに散りばめられたLGBTQの象徴であるレインボーバーは、平和で寛容な世界を願う人々の祈りが込められているよう。
彼女のように、ポップでオープンな世界観を表現することで、少しでもこの価値観が伝わってほしい、と筆者自身も願わずにはいられませんでした。

本展は本日5/27(月)まで。

愛と希望に溢れたLove roomへ、是非足を運んでみてください。

instagram:https://www.instagram.com/hinako0611/

<スペース詳細はこちら>

[WEST 2-E]

staff kome