水無月展
成蹊大学美術部
2018.6.9 - 2018.6.10
[EAST 201]
全学年で40名ほどの部員が所属する成蹊大学美術部さんによる水無月展が開催中。
毎年6月に開催される本展ですが、今年は有志の20名ほどの部員による作品が出展されています。
テーマとして「花と骨」を掲げられた今回はいったいどのような作品が集まっているのでしょうか。
展覧会場にはさまざまな絵画やイラスト、アクセサリーなどが展示されています。
先述したとおり、今回のテーマは「花」と「骨」。
ほんの一部ではありますが、気になった作品を写真を交えてご紹介いたします。
青乃仁幸「子供の発想」
「子供の発想」と名付けられたこちらの作品。儚げな花が描かれていますが、よく見るとその花弁が眼鏡拭きによって形成されていることがわかります。
身近なもので遊ぶようになにかを形作った子供のころの・子供ならではの感受性のうつくしさを青乃仁幸さんは静謐なタッチで表現します。
古川紗也香「木の中の図書館」
アクリルと油彩ならではの重厚感で可愛らしく描かれたこちらの絵画は古川紗也香さんによる作品です。小花が萌える木の中の図書館で動物たちが読書をする様子が、画面のなかであたたかく息づきます。
秋元悠「背骨」
「ヒトを構成する一部分、信念。」といった作品ステイトメントを添え、テーマ「骨」に呼応した本作。秋元悠さんは人間の身体におけるもっとも重要なパーツとして、背骨の存在をたいへん強調的に大胆な色づかいで描きます。
ようか「骨抜き」
ボールペンで緻密に描かれたアンモナイトに寝転ぶ、どこか懐かしい雰囲気を漂わせる少女の姿。アンモナイトの硬く骨董的な質感と少女のラフでやわらかい質感の対比が非常にキャッチーに目を惹く作品です。
ここまでに挙げた作品は本展出展作品のほんの一部。他にも様々な作風の作品が展示されています。
与えられたテーマがありながらも、それぞれの媒体で自由に表現された作品たちをぜひご覧ください。
会期は6/10(日)まで。どうぞお見逃しなく!