mahara okita
WEST 1-G：2016.3.14 - 2016.3.16
こわい夢の中には、実はいい意味が潜んでる.
夢の裏側をのぞいてみれば、自分のこともすこし分かるかもしれない.
夢から心理状況を読み解く「夢占い」をデザインした作品たち。
卒業制作として作り上げた５つの夢と、新作の身体のパーツ別夢占い作品も展示中。
mahara okitaさんの初個展です！
YUMEURA
yumeura = 夢占い・夢の裏側。
狙われる、迷う、空を飛ぶ、歯が抜ける、死ぬ。
人間がよく見ると言われている5つの夢をとりあげ、それぞれの世界観を
デザインしたポスター作品と、夢占（裏）冊子を一緒に展示しています。
狙われる、狙う、追う、追われる。
なぜ狙われているのか、理由はわからないけど逃げないと！
黄金の矢をかわす的になってしまった姿は、ハラハラするけどコミカルで愛嬌いっぱい。
出口は、終わりはどこなのか？そもそも、どこに行きたかったのか？
ぐるぐるとさまよい、不安にかられる気持ちはいくつになっても変わらない。森の中で、小鳥と一緒にいたずらに多い道しるべに翻弄されている女の子。
青く透き通ったスカイブルーの空、星が輝く紺色の夜空。
ふわふわと宙を舞ったり、飛行機にのってどこか遠くへ向かったり。
空を飛ぶという夢に、もてあそばれているかのようなイメージ。
歯が抜ける。歯が痛む。口の中をイメージしたピンク色で彩られた世界。
女の子のゆううつそうな表情が痛みの原因でしょうか…
虫歯はストレスとつながってるともいいます。
「DIE」
自分が死ぬ、大切な誰かが死ぬ。
考えるだけで胸が締め付けられそうになる、夢と分かっていてもつらい夢。
転じて、運気の好転や新しいことの始まりを暗示しているそう。
どうやらとても良い夢のようですのでご安心ください！
気になる冊子の中身を少しだけご紹介～
大きく分類された夢から、さらに具体的なシチュエーションに分かれていて、
お話を追っていくだけでも楽しい！
デザインのみならず、撮影、衣装、小道具などほぼmaharaさんお一人でこなされたそうです。
かなり大変だったと思いますが、写真、文章どれをとってもmaharaさんの世界観が
細部まで表現された素敵な作品になっています。
TAFEL ANATOMIE
“解体新書”と題された、maharaさんの新作。
yumeuraを発表したとき、身体のパーツをアップにした写真が多いことに気づき、
自分でも興味のある部分だった身体の各パーツに関連した夢を集めたそうです。
血の色のように生き生きとした赤が、画面をポップに彩ります。
こちらの作品ではメイクを友人にお願いしたそうです。
白、赤、緑の配色と、独創的なポージングがおもしろく、可愛らしい！
“首を切る夢”や“頭を食べる夢”など少々グロテスクなシチュエーションも…
難解で悪い夢のほうが、良い意味合いを持っているようですね～
怖い夢で飛び起きても、これさえあれば安心できそうです！
５つのyumeuraシリーズは冊子内で使われている写真が購入可能ですよ～
“空気”というテーマで制作した限定冊子もあるのでお見逃しなく。
ちなみにmaharaさん、昨年は創作ユニット『Junni』としても出展いただいてます！
＊前回の展示会はコチラ
撮影で使用した歯とマッチのオブジェを持っていただきました～ありがとうございます♪
そして小道具はすべて手作りだそうです！！
「気軽に開けて、夢を見ない人でも楽しく見られるものにしたい」と始まった作品。
よくある夢占いの本は、とても分厚くていかにも事典といったようなものや
ちょっと怪しげな偏った意見のもの、開くのが億劫になるようなものが多いイメージ。
maharaさん自身も資料として様々な文献を調べ、
飾っておくだけでも可愛らしい作品が出来上がりました。
個人的にはちょっとマニアックなyumeuraシリーズも見てみたいな～と期待が膨らむところ。
ぜひ続編をお待ちしております！
『yumeura / tafel anatomie』は明日16日（水）が最終日です。
何かしらの意味を含む、無意識のなかで生まれるストーリー。
自分も知らない隠された自分をのぞきに来てみてください！
【出展スペース：WEST 1-G】
