EAST203と304の展示を紹介します。
203 『Shreded Portrait』
はっきりとした色をバッグに、ポートレイトが浮かんでいます。
すべてのポートレイトはシュレッダーにかけられたように、細かくきざまれています。
分断され、様々な色や表情が入り交じります。
ポートレイトは普通、一つの表情のみが提示されます。
しかし、これらの分断された顔からは、本音と建前、内と外など、人の持つ様々な側面が表れている様に思うのです。
知っている人の知らない面を見てしまったような、そんな居心地の悪さにはっとさせられる作品です。
304 Choi Youn Sik 『Ray Scatter in Depth』
『Ray Scatter in Depth』は解釈の幅があるタイトルですが、作品から察するに「深みに散らばった光」くらいの意味でしょうか。深海などを思わせる様な暗い場所を散らばった光が照らし出す、そんな情景に見えます。
光が当たらなければ、見えることのなかった世界。
暗闇は無ではなく、こんな風に美しい何かが蠢いている場所でもありえるのでしょうか。
Depth(深み)は深海なのかもしれないし、人体の内奥かもしれないし、私たちの心の中に存在するのかもしれません。
展示は明日、4/23迄になります。
こちらの展示が行われているスペースは下記。
203(詳細)/304(詳細)
DF STAFF KOZUE