DFGは「カールスプラッツ駅」の展示です。
今日は「郵便貯金局」の写真が紹介されている、サクラホステル浅草にお邪魔してきました。
先日もサクラホステルの展示を取り上げましたので、今日は別の切り口で紹介してみたいと思います。
(前回のブログはこちら)
こんな外観です。
フロントでは、沢山の国旗をバッグに店長のTomoさんが迎えてくれました。「展示は階段になります。まずエレベーターで六階にお上がりになり、そこから階段をずっと降りてきて下さい」との説明を頂きました。
宿泊客でもないのに、中に入れるなんて!
六階に上がって、階段の剥き出しのコンクリートの壁にこの写真が飾られているのを見た時、衝撃を受けました。すごくはまってるんですよ。
階段を下りて上から同じ写真を見上げた図。
写真の手すりと、ホステルの本物の手すりが重なりあって、一瞬ウィーンのワーグナー建築の中にいるような臨場感が味わえました。
その時「芸術は必要にのみ従う」というワーグナーの言葉が、感覚で理解出来ました。
一階の踊り場。
左側の写真は、ホステルの宿泊客のもの。
各国の風景に旅情を誘われます。
階段から出ると、一階フロント前のカフェ&談話スペースに行き当たります。
各国からの宿泊客で賑わっていました。
奥には光の差し込むソファー席も。
宿泊客が持って来た自国のお土産コーナー。
出身地にシールを貼れる、世界地図。
地図の前で「ここから来た」「ここに行って来た」という話で盛り上がることも多いのだとか。
オルガンと地球儀。
インテリアとしてかわいいし、音楽が得意な人は一曲披露してもいいのかも。
「お土産買いすぎてスーツケースに入んない!」なんていう時は、Free Item(ご自由にどうぞ)コーナーに不要なものを置いていけます。置いて行ったシャンプーが、誰かの助けになるのかも。
「写真を飾る場所」としては、DFGの方が有利なはずなんですよ。しかし、このインターナショナルなホステルの雰囲気の中で、コンクリートの壁にぽんと飾られた建築写真を見て、正直負けたと思いました。
白い壁、充実したスポットライト、目の高さに飾る事。
そういった当たり前の条件を満たせなくても、必然性さえ見つけられたら、いくらでも作品は輝くのだと知りました。
これは、作家の皆さんに是非見て貰いたい展示です。
どんな場所でも自分の作品をベストな状態で見せられるヒントがここにあります。
[サクラホステル浅草]
http://www.sakura-hotel.co.jp/jp/asakusa
[オットー・ワーグナー × 関谷正昭 建築写真展特別サイト]
http://dotto-w.com/
明日の13:00-20:00、DFG EASTの二階で、建築写真展のオープニング・パーティーが開催されます。オーストリアのワインやソーセージ、食事が振る舞われますので是非遊びに来て下さい。エントランスフリーです!
http://dotto-w.com/event/
DF STAFF KOZUE