中澤めお/処により、みるきぃうぇい。
『姉弟(きょうだい)展示』
2021.9.28-2021.10.7[WEST 1-G]
絵画を描く姉・中澤めおさんと、文字を書く弟・処により、みるきいうぇいさん姉弟による二人展が開催中です。
お二人の絵と言葉が共存している様子は、互いの表現を補完し合っているようにも見え、想像力が膨らみます。
一部となりますが、展示の模様をご紹介いたします。
ドローイングを中心に絵画作品を制作されている、姉の中澤めおさん。
一見黒く塗りつぶされたように見えるこちらの作品は、間近で拝見するとペンで隆々しくうねりが表現されており、力強くそして緻密に描かれている一線一線から目が離せなくなります。
人間のシルエットが華奢なラインで描かれているこちらの作品は、地続きに一本の線でで描かれているように見えます。
線の濃淡に注目すると、人体の華奢な様子が描かれており、今にもその線がほろほろとほどけてしまいそうな、はたまた絡まってどうしようもなくなってしまっているような、そんな儚さも感じられます。
目のような部分から流れいるのは、涙でしょうか。
対面の壁に貼られている言葉の数々は、弟の処により、みるきぃうぇい。さんが執筆されている小説の一節。
あえて物語の概要などを提示せずランダムに一節を配置していることで、この小説がどんなストーリーなのか、鑑賞者に想像の余白を与えているよう。
詩ではなくとも、本に書かれている一節に心を打たれたことがある方も多いのではないでしょうか。
見る者のその時々の感情によっても受け止め方が変わってきそうな言葉の数々。
どこか背中を押してくれるポジティブな言葉も多く、これが物語のどこに登場するのか気になるところ…!
是非、きゅんとしたフレーズを探してみてくださいね。
そして、処より、みるきぃうぇい。さんの小説『農民の俺が魔王になるまでの話』のイメージイラストを、中澤めおさんが描かれた貴重なコラボ作品も展示中!
田舎育ちのイケメン勇者がこの後どうなっていくのか…タイトルだけでもとても気になる作品です!
本作はポータルサイトにて公開中とのことですので、是非閲覧されてみてくださいね!
異なる創作ジャンルでありながら、姉弟の阿吽の呼吸も感じられる見応えたっぷりの展示となっております。
絵と言葉から、想像力で感受性を揺さぶられてみてはいかがでしょうか?
本展は10/7(木)まで!