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松岡はる/儚ゐ花 『visualize』


松岡はる/儚ゐ花 『visualize』
2021.3.16-2021.3.18
[WEST 1-B/1-C]

物事を可視化することはたくさんの視点を獲得することができますよね。
今回はそんな「可視化(visualize)」をテーマに、写真、絵画、インスタレーションといった様々な角度からそれぞれが捉えた可視化された世界を是非お楽しみください。

WEST 1-B


美術予備校で出会ったというお二人。元々この「可視化」というテーマは、予備校時代の授業の一環で設けられたテーマだったそう。
今回は写真と絵画を中心に展開されています。
こちらは1-Bスペースの入り口すぐ、それぞれのお写真1点ずつが並べられている様子。
向かって左が儚ゐ花さん、右が松岡はるさんの作品です。
一見なんでもない日常風景に見えますが、こちらもまた自分自身の目(視点)を可視化されているのだそう。


展示当日までお互いどんな作品を持ち込むのかわからない状態だったのだそうです。
そこで、今回はアットランダムではなく、比較的テーマ性が近いものなどにカテゴライズして配置を行われています。
食べられないドーナツの穴をテーマとした儚ゐ花さんの油絵と、無題と題された松岡さんの2つの写真がぎゅっと固まって配置されている様子もまた面白く、3点の共通点を思考する余白が残されています。


一見抽象画に見えるこちらの作品は、儚ゐ花さんの写真作品。
こちらはなんと足の裏の皮膚を接写されたものなのだそう。
足の皮膚は他の部位とはまた違った皺の入り方をしており、意識してここまでじっくり見る機会もあまりなかったのではないでしょうか。
笑顔の数だけ皺が増える、とも言われますが、この《シワわせ》という作品にはその笑顔が本当に幸せに繋がるのか、そういった問いかけもメッセージされています。

WEST 1-C


1-Cは向かって右側に松岡さん、左側に儚ゐ花さんという展示構成となっております。
こちらは主にた棚スペースを活用した松岡さんの写真作品です。
シャッター速度を落としたブレのある作品がとても印象的で、ブレから読み取れる時間の余韻のようなものが、その日常と時の流れのを感じさせるよう。



こちらも松岡さんの作品群です。
《self portrait》と題された本作は、マジックペンやボールペン、アクリル絵の具などを使用し、あえて顔を黒く描くように自画像をデッサンされています。
5枚の自画像は同じ表情をしていながらも微妙にニュアンスが異なり、虚空を見つめる瞳から様々なメッセージが流れ込んでくるよう。



そしてこちらは儚ゐ花さんの作品群。
写真作品には家の中にある身の回りの物の中に紛れ込む一枚のキャンバスが目に留まります。


実際に写真に写り込んでいたキャンバスも展示されています。
何層にも塗り重ねられ、削られたような、はたまた上から大胆に線が描かれているような。
不思議な雰囲気を放つキャンバスは日常に溶け込み、どこかシュールで不気味に佇みます。
じっくりと鑑賞していると、生活感があるようでない不思議な世界観に静かに吸い込まれていくようにも感じました。

お二人の見る世界観がそのまま「可視化」された本展。
個人が持つ"視点の違い"の面白さに気づかされると同時に、お二人の世界観が絶妙に融解する様子が心地よい展示空間となっております。
自分の世界観を可視化した時はどうなるんだろう?と想像しながら鑑賞するのも楽しいかもしれませんよ。

本展は3/18(木)まで。

<スペース詳細はこちら>

[WEST 1-B]

staff kome