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多摩美油画女グループ 『「Q. 愛について」』

 

多摩美油画女グループ

『「Q. 愛について」』

2020.8.25  -  2020.8.31

[EAST 302]

あなたにとって「愛」は、どんなイメージや形ですか?

多摩美2年在学の5人による初グループ展が開催されています。

2019年度国語入試試験にて出された「Q.愛について」から展開された、
それぞれの思いを込めた様々な世界観が表現された展示空間へようこそ。


「Q.愛について」
「あなたの、とめどない平穏な生活を心から思っています。」

展示スペースに入ってすぐ左側に並んでいるのは、仲井真 直さんによる作品シリーズです。




優しく、可愛らしく、楽しく。
様々な形の立体キャンバスに色々な好きなものが描かれています。




「Q.愛について」
「あたたかさの繋がり」

炭屋ももさんによる、街から自然まで幅広い景色の作品が多く見られます。
こちらの「跡」と題名にした作品は、切り抜いたキャンバスと裏面から浮かびあがらせたモザイクの絵で距離が演出されていて、二つの違う空間が融合され不思議な世界観を感じます。


【遠くて近い】
淡い色の空と草原、カラフルな木が並んでいて、この透けている空気感にうっとりします。


「Q.愛について」
「なくしたくない愛(かな)しいもの。創ろう。わくわくどきどき。花が踊る。」

こちらに並んでいるのは山田真緒さんよる作品の数々。
躍動感とパステルカラーの儚げなイメージが印象的です。


【夏の滝に登る】

大胆な筆触で描かれた自然の輪郭、
抽象と具象の間にあり、清々しい空気感が流れています。


所々に設置されている小さなオブジェは遊び心たっぷり、
まるで絵から飛び出したのかのよう。




「Q.愛について」
「いろんな形の集合体」

日常からインスピレーションを受け、油彩を通して表現する西岡紀子さん。
落ち着いた色合いで描かれた絵はどこかノスタルジックな空気が漂います。


【未開の阿波踊り】

コロナの影響で開催できなくなった阿波踊りの顔はめパネルをモチーフに表現された、
地元への思いが伝わってきます。


「Q.愛について」
「もうハガキは送らないことにした。髪を切ったので、その時に決めた。他人事のように悲しめる、と思うと悪くない。絵をかける人と、人の気持ちが分かる人達の事を衣装棚の中で悟ると、外に出れる。まだ朝食前でも普通の人なのである。傷つくのは、それが存在するからだ。」

スペースの真ん中に展示されている谷藤ほの花さんの作品は
クローゼットに掛けられている様々なラフスケッチや文章は、様々な感情が閉じ込められるように感じます。

愛について思うこと、感じること、経験したこと、
人によって違うけれど、それらを形にしてこの空間で共有し、そして、共感し合う。

展示は8/31まで。あなたの愛についての答えはここにあるかもしれません。
ぜひ会場まで肌で感じにきてください。

【展示スペース:EAST 302】
staff jessie