『human body maniac』
hⅢ
2020.1.30 - 2020.2.5
space : WEST 1-C
タケイナツさん、XAYZさんのおふたりによる身体の部分をモチーフとした作品展示会が開催中。
作品から拡がる「脳と心臓」、「生と死」、「身体と生命」といった対立するテーマが興味深い展示会となっています。
展示会の様子を一部ご紹介します♪
WEST館1-Cにて開催中の『human body maniac』。
入り口は照明で縁取られた印象的な空間となっています。
タケイナツさんは「脳」をモチーフに、XAYZさんは「心臓」や「手」「頭蓋骨」などをモチーフにした制作作品を展示しています。
タケイ ナツ さん
「脳」をテーマとしたシリーズ作品が展示されています。
脳の形状や仕組み、働きなどからインスパイアされた作品の数々。
医学的、生物学的なイメージが先行する「脳」とは一味ちがったアートという角度から見る「脳」に出会えるはずです。
アクリルで描かれたポップなさまざまな脳!
生き生きとした躍動感が新鮮です。
ポップアートを連想させる大胆な色彩と太いラインが
観る人に「生」の強いイメージを与えてくれます。
XAYZさん
スペース内の棚を生かして展示をしているXAYZさん。
タケイナツさんの作品とは対照的に色彩が絞られた緊張感漂う空間となっています。
XAYZ instagram
頭蓋骨を中央に配し、左右に掌と心臓の作品が展示されています。
XAYZさんが以前より大切にしているモチーフだという頭蓋骨。
頭蓋骨というモチーフもタケイナツさんの制作する脳と対峙する生と死を象徴する存在のように感じられます。
展示空間で目を引く掌を描いたシリーズ作品。
さまざまな形で描かれた掌はそれぞれ、仏教、キリスト教、イスラム教を象徴しているのだそう。
手の形ひとつで宗教が象徴されているのはとても興味深い発見でした。
今回のXAYZさんの作品のなかでも注目すべき「心臓」。
「心臓がただの肉の塊であるなら人間は人間ではない」
人間の悲しみや喜びといった感情が脳のはたらきだとする言説に対立して私たちが実感する胸の痛みや胸の高鳴り。
XAYZさんの作品にはそうした心臓への特別な思いが込められています。
『機械心臓』
メカニックな人体の中に描かれた生々しい心臓。
私たちが人間であるのは心臓があるからだというメッセージが届いてきそうです。
タケイナツさん、XAYZさんによる『human body maniac』は2020.2.5までの開催。
ぜひお見逃しなく!
staff shimada