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ナツノウミノコ 土本海生 『『あの夏の日、わたしは金魚を海に放した。』』


ナツノウミノコ 土本海生
『『あの夏の日、わたしは金魚を海に放した。』』
2019.12.20  -  2019.12.22
[ WEST 1-G ]

姉妹のナツノウミノコさんと土本海生さんによる2人展です。お二人曰く、作品だけではなく性格も全く違うというお二人。そんなお二人が一緒に展示をすることで両者の作品に良いスパイスが加わっているのではないでしょうか。



今回の展示では、物事を多方面から見ることで違った解釈ができることを、テーマの一つとしています。鑑賞者に解釈を委ねる部分を残すことで、作品は無限に意味を持つことができるでしょう。それでは、お二人の作品をご紹介します。


ナツノウミノコ


こちらはナツノウミノコさんの作品。透明感のある青色をベースに広がる世界が美しい作品です。ナツノウミノコさんは夏がお好きだとのことで、この青色も夏の空や海を感じさせます。風景写真の組み合わせによるグラデーションが、モザイク画や抽象画のようでもあります。左奥の人物画も光や影に青が効いており、夏の涼しげな雰囲気を感じられます。


ナツノウミノコさんは絵画や写真の他にも、文章や広告デザインなど表現の幅が広く、マルチに制作をされています。様々な表現によって夏の魅力を伝えてくれるので、とても夏が待ち遠しくなります。


今回の展示タイトル『あの夏の日、わたしは金魚を海に放した。』の文字のデザインもナツノウミノコさんによるもので、自由に解放されたかのような流動的なデザインがとても美しく、展示とマッチしています。


土本海生


土本海生さんの作品は、金魚の美しさと儚さが織り交ぜられた絵画。金魚は綺麗な鱗模様や妖艶なヒレの動きなど、美しさの象徴とされる生き物です。しかし、人為的に改良され誕生したという存在だと思うと、決して表面だけの美しさで鑑賞していいものなのか自問自答してしまいます。


塗りの表情は厚塗りでとても力強く、金魚の強い意志とも感じ取れる存在感です。人間に何かを訴えているようでもあります。


土本海生さんは目を描くこともお好きだと仰っていました。目は、感情や性格までもが表れる部位。金魚の身体に目が描かれているのは、金魚自身の感情とも言えます。この目をみてどのように感じるでしょうか。嬉しそうな目、悲しい目、怒っている目。鑑賞者によって捉え方は様々でしょう。金魚の存在を通して自分自身を問うことができる作品です。


お二人の作品を繋ぎ合わせるように壁や天井には金魚や海の生物で彩られ、空間としても面白い展示となっております。金魚の存在を客観的に見るのか、主観的に見るのか。どちらの視点からも楽しませてくれる空間です。


作家紹介

・土本夏海子/ナツノウミノコ
  https://www.instagram.com/natsuga_kuru/
・土本海生
  https://www.instagram.com/t_mifuyu/


スペース詳細▽

[ WEST 1-G ]

Staff Chi