『WILDLIFE』
河野耕平
2019.9.26 - 2019.10.2
space : WEST 1-D
ハサミを使い、下絵なしにフリーハンドで生み出される切り絵の世界。
大行進する動物たち。
切り絵で表されたアフリカの豊かな生命の姿には、作家の生命への深い愛情が表現されているようです。
切り絵はハサミを使い下絵なしで生み出されるといいます。
自分の表現に「切り絵」という名前があることを知らなかった幼少のころから、モチーフを切り出しつづけてきたという河野耕平さん。
河野耕平さんにとって、「切る」ということは、もはや他のアーティストがペン筆で「描く」と同じように自然なことなのかもしれません。
モチーフは、着色した紙をそれぞれ切り抜き組み合わせることで生み出されます。
切り絵の一般的なイメージとは異なる味わい深い色味と輪郭もその作品の魅力だといえます。
作家が注目するのは動物たちの美しい姿、愛らしい仕草。
ぜひその一瞬一瞬を見つけていただきたいです。
深い森のなかには、さまざまな草花が咲き乱れています。
草陰には一頭の一角獣が休み幻想的な世界が繰り広げられます。
一輪の花、一枚の葉まで切り絵で表現された世界は、
絵筆で描かれる平面作品とは一味ことなった独特の魅力を備えています。
それぞれの命がまさに文字通り手に取るようにわかるようです。
アクリル版に挟まれた切り絵作品からはその繊細さが伝わります。
ぜひミニマルな空間に込められた詩的な作品世界を感じていただきたいです。
切り絵のほかにも、映像制作や作曲もおこなう多才な河野耕平さん。
下絵なしで切り絵を生み出していくときの感覚は、曲のライブ演奏のときの感覚とも似ていると仰っていたのが印象的でした。
展示会場では自作曲の美しい旋律がBGMとして流れていますよ！
ぜひ河野耕平さんが切り絵で表現する生命たちのいきいきとした姿を会場で。
『WILDLIFE』
河野耕平
2019.9.26 - 2019.10.2
space : WEST 1-D
河野耕平
アーティスト（切り絵、音楽）
アーティスト（切り絵、音楽）
１９９３年 宮崎市生まれ
切り絵を始めたのは２歳の終わり頃。 最初は、図鑑を見ながらハサミで恐竜や動物などのシルエットを切って遊んでいた。
１２歳で初個展。 以来、県内外で個展やグループ展参加などの活動をしている。 下絵を描かずにハサミだけでフリーハンドで作り上げるスタイルは始めた頃から変わらない。
また、切り絵と共に作曲もしている。 幼少の頃より弾いているピアノで主に作曲をする。 ２０１４年から２０１９年までベルギーの作曲家に師事。
作品展
2005 切り絵初個展
2008 「愛芽 河野耕平 二人展」 ギャラリーAO 神戸市
2013 ギャラリーCの渦 宮崎市
2009-2015 「森羅万象展」(３人展)
兵庫(神戸) ラインの館（神戸北野異人館）
愛知(名古屋) 愛知芸術文化センター
福岡 天神 Mont Blanc FUKUOKA
奈良明日香村 画廊飛鳥
2017 グループ展 紙と木と布 デザインフェスタギャラリー原宿 東京原宿
2018.5 富嶽無限 在ベルギー日本大使館 ベルギー ブリュッセル
2018.7 個展 Biosphere デザインフェスタギャラリー原宿 東京原宿
2018.9 個展Biosphere R-SPACE ONE 福岡市
他
ワークショップ
2014 切り絵のワークショップ アーティスト図書館 ベルギー ブリュッセル
受賞歴
2009 絵本「もぐらのいえさがし」eco japan cap 2009 エコアート部門
審査員応援賞
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