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やすかわ れい/國松櫂李 『おはようのおにぎり展』


『おはようのおにぎり展』
やすかわ れい/國松櫂李 
2019.8.26-2019.8.29
[WEST 1-G]

武蔵野美術大学油絵学科に在籍している二人による展示「おはようとおにぎり」展が開催中です。展示タイトルを「おはようとおにぎり」とした理由、二人の共通点、作品に対する思いなど、様々なお話をお伺いしました。会場内の様子とともにご紹介いたします。

タイトルを「おはようとおにぎり」とした理由について、國松さんにお話をお伺いしました。
「二人で展示をしようと考えた時に、何か共通のテーマで作品を作ろうと話していたんです。そのテーマをどうしようと話し合っていく中で、二人が"日常"を描いていることに気づきました。それで日常をテーマにしようと更に話し込んでいく中で、"日常"が意味としてもあまりにも広すぎるなと。そこで二人で日常について考えて考えすぎて頭がぼんやりし始めた時に浮かんだワードがこの展示タイトルでした。もうこれでいいよねって(笑)」

”おはようとおにぎり”というタイトルは、二人が日常というワードを別ものに置き換えた時、自身がより身近に感じるものとしてこの二つのワードがしっくりきたそうです。
身近で当たり前なものでありながら、並べると異世界のような違和感もあり、リアルと空想の間のような感じが二人の作風ともとてもマッチしています。








こちらは安川麗さんの作品。夜の街やビル群といった風景を記号的に捉え、様々な色彩を使用し、残像的な表現でネオン輝く夜の景色が持つ喧騒と空気の輪郭を画面上に浮かび上がらせています。





こちらは國松櫂李さんの作品。会場内の自身の作品の中で唯一人物を描いたこの作品は。國松さんにとって、とても思い入れのあるものなんだとか。
普段は風景を中心に作品を描いているという國松さん。人物の作品を描いた時、今までゆっくりゆっくり蓄積されたものが外に出たい!という衝動に狩られたそう。自分でも思いも寄らない作品で、次はいつ人物を描けるかわからないからこそ、とても大事なのだと語っておりました。

真白なキャンパスにじわじわと滲むように、奥底から具象物を浮かび上がらせるような表現の安川さんと、色彩が混じり合いながらも、一色一色の個性を殺さず、直線的で空間を切り取るような表現の國松さんの作品を見ることができる期間は29日まで。

どうぞお立ち寄りくださいませ。


作家紹介

安川麗 武蔵野美術大学 油絵学科油絵専攻2年
Tw:https://twitter.com/painting210
國松櫂李 武蔵野美術大学 油絵学科油絵専攻2年
Tw:https://twitter.com/kai_kuni

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staff minako