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RUNA 『無常』



RUNA 『無常』
2019.4.5-2019.4.10
[WEST 1-C]

「変わらないものはない」という無常の概念は、生命の永遠のテーマのような、散りゆく儚さを与えます。
RUNAさんが表現する無常の美学とは。



四肢は主に臓器や脳の働きによって動き、脳の指令によって“運動”される最後の部位。
逆に、紫陽花の花弁と四肢によって構築された脳や心臓のイメージは、美しさの中に「死」の印象が潜んでいるようにも感じます。



関節人形のように人体をパーツ分けされた人々。
それはアンドロイドのような、綺麗なお人形のような、所謂「生命」を感じないモノへと変化しているよう。
“人ならざるもの”から読み取れる“永遠”の時間。
そこには人間の「生」への執着が暗喩としてメッセージされているようにも感じます。



上の空でそっと寄り添う2体の少女のドールは、互いに依存し合っているようにも見え、他者との関係性の尊さのようなものを感じさせます。
実物の関節人形が展示されていることによって、コラージュ作品との対比が印象的に映り、実存する概念のような印象を与えます。



指輪やネックレスなど、独特なモチーフを用いたアクセサリーも販売中。
脳みそや臓器のホルマリン漬けのような少し生々しくもユニークなモチーフとなっています。

内臓、脳、四肢、どれが欠けても成り立たない“身体”を持つ人間。
「死ぬために生きている」私たちは、常に死と隣り合わせなのです。
その状況下で、明日が来るという永遠を常に期待して日々生きているのもまた事実ではないでしょうか。
RUNAさんの作品からは、そんな「永遠のような無常の中の美」を提示されているよう。

本展は4/10(水)まで。

生きることと死ぬこと、そして死なないことへの耽美性がそこに存在します。

Twitter:@vtanic16 

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[WEST 1-C]

staff kome