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布花製作所『布花展 ~classical wedding~』



布花製作所
『布花展 ~classical wedding~』
2019.4.19-2019.4.21
[WEST ART POCKET]

結婚式で花嫁からトスされる幸せのバトン、ウェディングブーケ。
その一時の幸せの花束は、いずれ枯れてしまうという儚さも付随します。
「布花製作所」こと宇田川留美さんは、その名の通り、布で造形された花々のブーケを制作されています。

造花でありながら、「枯れない美しさ」を放つ宇田川さんの花束の数々。
少しくすんだ色味が特徴的な花々は、生花とドライフラワーの印象を同時に感じさせ、
そのリアリティから「枯れない」という事実に改めて驚かされます。



このぷっくりとしたフォルムのバラの花々。
健康的に丸々とした一輪一輪は、花束になるとボリューム感たっぷり。
見ているだけで多幸感が増し、安らぎを与えてくれるようです。



青や紫、雨にも映えるその美しい紫陽花の花。
ジューンブライドの季節に咲くこの花は、花嫁と花婿を静かにささやかに祝福しているよう。



そして紫陽花といえば、花びらのように見える色鮮やかな部分は、実は花びらではなく「がく」という部分であることをご存知でしょうか。
その中にあるちょこんとした小さな蕾のようなものが本当の花びらなんです。
造花でありながら、細部まで細かく丁寧なお仕事が見えるところに作品への愛情が感じられます。



花嫁・花婿という言葉が存在するように、「花」は人生を豊かにする植物として古くから愛されてきました。
いずれ枯れてしまう花に切なさや風情を感じるという捉え方もできますが、
「枯れない」ということは人々の「記憶」として残っていく尊さがあるのではないでしょうか。



もうすぐジューンブライド。
式日を迎える花嫁と花婿にとって一生に一度の大切な儀式の一ページを、枯れない宝物として残したくなる。
宇田川さんの作品は、そんな美しくて尊い記憶を残してくれるものではないでしょうか。

本展は4/21(日)まで。

繊細で丁寧な手仕事を、是非間近でご覧ください。

instagram:https://www.instagram.com/nunohana.factory/?hl=ja

<スペース詳細はこちら>

[WEST ART POCKET]

staff kome