世田谷総合高校写真部
『世田写展Part5』
2019.3.15-2019.3.17
at EAST 301
毎年の恒例となりました、世田谷総合高校写真部のみなさんによる学外展示が今年も開催。高校生ながら確かな技術とその年代らしい繊細な視点で捉えた作品が並んでいます。
過去には高校生の写真の全国大会で入賞経験もある世田谷総合高校写真部。
展示はおもに1年生、2年生が参加していますが、そのレベルの高さに驚きます。
こちらの作品は1年生の青木日香里さんの作品。
1年生ということで写真を始めてから日が浅いかと思いますが、こういった学外展でモノクロをあえて選択するセンスが渋い。
つづいては2年生の橋本紗和さんの作品。
学年が一つ上がって技術的に洗練されている感があります。
水平をしっかり整える絵作り、シルエットとなるたてのラインを前景に据えることで、タイトルである『初恋』という言葉から連想されるような、ある種の「憧れの人へ向ける視線」を表現しています。
こちらは再び1年生、榎本安純さんの作品。1年生はモノクロ率が高いですね。
湖に沈んだ木の枝が水面から少し枝を覗かせている様子、人や建物などいわゆる文明の象徴的なものが画面になく、退廃的な雰囲気の漂う作品です。
この作品を榎本さんは『骨魚の住む湖』とタイトルで表現していて、センスが素晴らしい。
写真作品はあまりタイトルを重要視しない傾向がありますが、こうやってタイトルを付けることで作品の見え方も鑑賞者の想像を刺激して、目の前にある写真がそうとしか見えなくなる。なんとも絵画的な作品です。
本展では顧問の先生方の作品も展示されていますが、言われなければ気づかないほど部員のみなさんの作品がどれも素晴らしい。
本日が最終日ですが、お近くにお立ち寄りの際は是非ご覧ください。