バナーエリア

このブログを検索

きのした まこ 『me』

『me』
きのした まこ 
2019.3.29-2019.3.31
[EAST 304]


"なんでもで出来てなにも出来ない天才"と自身を語るきのしたまこさんによる展示『me』
が開催中です。
写真、絵画、インスタレーション、演劇...などなど様々な表現で自己を見つめ続けるまこさん。
本展示では彼女を構成し取り巻くもの、思考、外面、きのしたまこという存在を部屋という箱に詰め込み、鑑賞者にこれでもかと魅せつけます。

写真を交え会場の様子をご紹介いたします。




部屋に入ると正面にはピンクのカーテンがお出迎え。会場ではその前で写真を撮るお客様も。
よく見ると、カーテン越しの向こうにはぬいぐるみや変身もののアニメのおもちゃ、花やアクセサリーがピンクのネオンに照らされています。
もしかしてこれらはまこさんにの一部?
そうだとしたら彼女自身の内面に触れしまったという、少しいけない気持ちになります。


人から受けた言葉が記号として瞳に映し出される。

まこさんの描かれるキャラクターたちの瞳には文字が見えます。
言葉で伝えるという行為を考えた時、文字は人によってはただの記号でしかありません。目は口程にものを言うという諺があるように、目はもっとも感情が映し出される部分。
情緒を大切にする女性だからこそ、言葉という記号では測れない感情があるということを
訴えているように感じました。



こちらの作品は今の作風になるきっかけになったという絵。
この世に無いものは?というまこさんの問いかけに”愛”と答えた友人の発言を元に制作したそう。
キャラクターたちの外に示される”愛”という文字。
それは意味をもたない記号として存在するけど、”愛”という本質が無いことを意味しています。


本心では...?(むり)


写真作品では女性の愛らしさと同時に、かわいいだけではない”強さ”を写すよう意識しているそう。
ふわふわとした魅力的な被写体の彼女、しかしこちらを挑発するような表情だったり、
気だるげにどこかを見つめていたり、女性の視点だからこそ引き出せる表情ばかりです。

今回の展示ではまこさん自身が表現されていますが、しかしこれらはまこさんのほんの一部分でしかありません。
今後、ここから彼女がどう変化するかとても楽しみです。


作家紹介

きのした まこ

女子美術大学日本画専攻在学中。独学でデザイン、写真を学ぶ。昨年度は講談社主催のオーデション「ミスiD」にて「ミスiD2019」を受賞。演劇など多岐にわたる活動の傍、作品制作をしている。

Tw:@UNBOYO

コンセプト
「何でも出来て何にも出来ない天才です」

なんてふざけたことを平気で言っちゃうような人間です。私は。
演劇もやります。絵も描きます。写真も撮ります。自撮りもします。
去年はミスコンでも賞を取ったみたいです。相変わらず搾取される癖は治りません。

21年生きて来てなんだかんだ1回目の集大成です。

私は、私のことしか考えてないです。自分本位になっちゃうけど私の世界のことしか考えてないです
だからこれは私のほんの一部でしかなくて(当たり前だけど)多分。ごちゃごちゃしてるけど

きっとここに私がいて愛があって貴方がいたらそれが全部です。




>>>>スペース詳細はこちら
staff minako