『卒業展示&学外展示』
2019.3.9-2019.3.13
at EAST 201/203
八王子と蒲田にキャンパスを構える東京工科大学。
そのうち、八王子に拠点を置く東京工科大学写真部の在校生と卒業生による写真展が開催中です。
部員はなんと3桁もいるという東京工科大学写真部。
今回の展示はそのうちの卒業生、在校生有志による展示となります。
201のフロアは主に在校生の皆さんによる展示。
1名につき1点、渾身の作品が並んでいます。
光の捉え方が印象的なこちらの作品。
女性に注ぐ光と、影のコントラストはフェルメールを想起させますね。
こちらも力作。
まるでカメラ雑誌の表紙になっていそうなほど美しく完成された写真です。
高度に発達したデジタルカメラの技術により、人間の眼を超越した風景を捉えられるようになったのが現代の写真文化の特徴とも言えます。
富士山の上空に広がる満点の星空や街の光などは撮影者の技術とカメラ技術が最大限に調和した賜物、どれを取っても美麗です。
203で行われている卒展から、個人的にとても心を惹かれた作品がこちら。
知らない人にとってはなんじゃこりゃ?な写真かもしれませんが、本作は街中の『超芸術トマソン』を蒐集した作品。
『超芸術トマソン』とは、「赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。 不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。 ... 超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する」(Wikipediaより抜粋)。つまり一見何かしらの機能を負っているように見えて、その役が全く果たされていない物体を指します。
このトマソンを愛してやまない人が実はたくさんいて、筆者もその一人だったりします。
上記の定義に則って作品を見てみると、「東京テレビ」と書かれたシャッターの上階に扉がありますが、踊り場が備え付けられていないために、この扉から建物に入ることも、出ることもできません。これぞまさにトマソン物体ですね。
トマソン物体はそんなユニークな視点をもって街を出ないことには探し当てることはできません。そんな努力の末に集められたトマソンをぜひ会場でもご覧ください。
展示は本日が折り返し地点となります。3/13(水)まで開催しておりますので、ぜひ足をお運びください。
【出展スペース:EAST 201】
DF STAFF isaka