tahata工房 『田畑郁世展』
2018.11.13 - 2018.11.19
[WEST 1-A,1-B,1-C]
美術家の田畑郁世さんの個展が開催中です。
緻密で精巧なオブジェを制作されている田畑さん。
本展では、オークションでや骨董屋等で集めた、
今はあまり使われなくなった骨董品や古い道具(扇風機や時計)をオブジェと組み合わせて制作された作品を中心に展示が行われています。
今日までの7年間のうちに制作された作品を集めた本展。
手や胴体のようなものや鳥といった、 抽象的なイメージをモチーフが中心となっています。
特に手は鑑賞者にパワーを感じさせる、様々な想像を促すモチーフとして象徴的に用いられています。
ほぼ全ての作品に骨董物が使用されています。
歯車や真鍮、木材、古時計など、日々古くて使えそうな物を集めては、作品に適した物を組み合わせて制作をされているそうです。
皆さんにはこのオブジェがどんな風に見えるでしょうか。
もうひとつの象徴的なモチーフがこの女神のような作品群。
聖母マリアにインスピレーションを受けているという顔立ちは慈愛の表情そのもので、儚さや切なさも感じられます。
この歯車も海外のオークションで手に入れた貴重な品だそうで、形の違いや精密さに思わず見入ってしまいます。
「完成されたものよりどこか壊れていたり、未完成のようなものが好き」と語る田畑さん。
古い物が持つパワーに魅力を感じ、作品を通して洗練された世界観を表現されています。
儚さ、切なさ、優しさ、悲しみ、恐怖…あなたはどのように感じるでしょうか。
ひとつひとつの作品が様々な表情を持っている見応えのある本展は11/19(月)までです。
是非田畑さんの世界観を体感してみてください。
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※WEST館 1-Aのスペース紹介です。