江口 つばめ 『ressentiment』
江口 つばめ
『ressentiment』
2018.10.29-2018.10.31
at WEST 1-G
初めて個展を開催するという作家さんが非常に多いデザインフェスタギャラリー。
芸術の秋も深まってきた今日この頃、江口つばめさんによる初個展が1-Gで開催中です。
初個展、といっても作品自体は長年経験を積んできたひとのそれのようで、見ていてうっとりするような少女画が印象的。
赤いベタ塗りのバックにモノクロで描く人物、化粧にも少し赤があるでしょうか。
限られた色で表現するからこその繊細なタッチ、見事です。
「限られた色で描く」ということは、実際は見えているであろう色であっても、その限られた色でそその色を感じられるように表現しなければいけないということです。
その点において、江口さんの精緻なタッチは黒と白のみでそれを達成していて、目の前で間近に原画を見てみると、技術に裏打ちされた表現力の賜物だなと感じます。
特に少女の髪の描き方。抜くところは抜き、描くところは描く。
その作業を突き詰めることによって見えていないはずの色まで見えてくるような気がします。手触りまで伝わってくるような艶々しさもリアルです。
違いがわかるようにもう一つの実例を。
使っている色は全く同じですが、では実際の少女たちの髪の色はどうなんだろう?と想像したときに、頭に浮かぶ色は全く別の色のはず。
写真で紹介した以外にも、狭いスペースに見どころが満載です。
原画作品はもちろんのこと、鉛筆で描いた下書きやスケッチは是非実際に見て欲しい。
江口さんの引き出しの多さ、技術の高さに驚くはずです
展示は10/31まで開催中。
平日ですが、ギャラリーは20時までオープンしておりますので、是非お立ち寄りください。
江口 つばめ
1998年10月29日東京都浅草出身
学生時代より独学で絵を描きはじめる。
主に可愛らしくもどこか毒のある少女を
鉛筆、ボールペン、水彩を使い製作。
https://tsubame8939.wixsite.com/mysite
【使用スペース:WEST 1-G】