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川野ヒロミ 『東京パラレルワールド』



川野ヒロミ
『東京パラレルワールド』
2018.9.8-2018.9.12
at WEST 1-G

イラストレーター、デザイナー、そしてライターなど、さまざまな顔を持つクリエイターの川野ヒロミさんが再びDFGに帰ってきました。

前回から数えることちょうど1年ほど、川野さんの新しい試みが本展示で展開されています。






前回の展示では『Tanaoroshi展』と題して、ご自身のキャリアを通して作ってきたものを総ざらいする個展を行なった川野ヒロミさん。

本展示『東京パラレルワールド』では、前回の展示の際に好評だった写真作品をさらに発展させた新作を中心に展示。多重露光を駆使した幻想的な風景が広がっています。こちらの画像はキービジュアルとなった作品。




展示されている作品は、その内容によってプリントする紙、装丁の仕方などを変えており、作品をいかに見せるかが工夫されています。マットな質感もあれば、光沢で発色の良さを生かしたパネル作品などもあり、「作品を展示すること」を強く意識していることがわかります。

作品は東京の都市風景写真と、植物や生き物などの写真をテクスチャ的に重ねたもの。
「紫陽花などの花はテクスチャとして使いやすい」とお話しされていましたが、そのセンスや視点はさすが熟練のデザイナーと感じました。




4つもの写真を重ね合わせた作品。
モッコウバラのテクスチャに、クロスするエスカレーターと、駅ビルの内部などの都会的風景が工作しています。中央には窓から見える外の景色が横切っていますが、フィルムをライトボックスにあてているように見えます。

驚いたことに、今回の作品は全て、スマートフォンによって撮影された写真を使用しているそうです。写真を重ねる作業もスマートフォンのアプリを使用し、展示作品ようにPhotoshopでブラッシュアップを施したのだそう。

現実の風景なのに、どこか現実離れしている、まさに「パラレルワールド」に迷い込んでしまったかのようです。




海外の電子版デザイン雑誌にも作品が掲載されているという川野ヒロミさんの作品。
今回の展示でも多くの海外の方が関心を寄せていました。


展示ではパネル作品のほか、作品を使用したTシャツ、iPhoneケースなどのグッズも購入することができます。今日は川野さんご自身も着用されていましたが黒地に写真が映えてとってもクールでした。


展示は9/12まで開催中なので、気になった方はぜひ足をお運びください。

あとりえOPATO
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【展示スペース:WEST 1-G】