法政大学多摩キャンパス美術研究会と日本大学文理学部美術研究会
『双翼展』
2018.6.30-2018.7.1
at WEST 1-D
法政大学多摩キャンパス美術研究会と日本大学文理学部美術研究会の二つの学生団体によるグループ展が開催中です。タイトルはずばり『双翼展』。
作品の形式やモチーフは縛らずに、参加者が思い思いに制作した作品の並ぶこの展示。
写真でもわかるように絵画からデジタルイラスト、それに立体作品に到るまで実にバリエーション豊富なグループ展で見ごたえも十分です。
突如として梅雨が明け夏が来たということで目に止まったこの作品。
タイトルの『闊歩』という言葉選びも秀逸だと思いました。
街を闊歩している時にふと聞こえてくる音に空を見上げたりすることは誰にでもあるかと思いますが、そんなふとした瞬間を描いた作品です。
透き通るような青空に青々と茂る樹々、まさに夏のワンシーンそのものと言ってもいいくらい、季節を感じる要素が詰まっています。
二つ並ぶイラストはどちらも楽器を抱えた少女。
とくに右側の作品はバンドをやっている人ならピンとくるのではないかと思います。
女の子が抱えているのはギブソンのレスポール。そしてHi-STANDARDのTシャツとメロコア世代にとっては熱すぎる要素が描き込まれていて、きわめつけは『ギブソンは死なない』というタイトル。事実上の経営破綻という衝撃的なニュースが世界を駆け巡った老舗ギターメーカーのギブソンに対する強いメッセージの感じる作品です。
会場の一角には共通テーマのもとに参加者が制作したポストカードが展示されていました。今回の展示のテーマは『さかな』。ストレートに魚を表現した作品はもちろん、まったく予想もつかない角度からテーマを表現した作品まで、こちらも見ている人を飽きさせない作品ばかりです。
展示は本日で終了となりましたが、DFGで定期的に展示を行っていただいている2団体、気になる方は次の機会にぜひ足をお運びください。
【出展スペース:EAST 202】
DF STAFF isaka