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企画展『せん ・が・てん』作品紹介vol.2 AP-11〜19 



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細かい線、可愛い線、力強い線。それだけで画面に多様な表情や性格をつけることが可能な
「線」を描くという絵の基本作業。遠近も影も作品スケールもペンひとつで描き込めてしまう
のが線画の魅力のひとつです。
線を主役に様々な場面と感情、印象を紡ぎ出す作家を一堂に介した企画展を開催いたします。

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企画展名 : せん・が・てん
開催日時:2018. 6.3(日)〜  6. 30(土) 1週間
開催会場:DESIGN FESTA GALLERY EAST アートピース(19ブース)
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このブログではせん・が・てん、スペースAP-11〜19の出展作家9名をご紹介します。






AP-11  Caoli 『水無月の森』

小窓を開けるようにして見ることのできるCaoliさんの作品。
まるで壁の向こう側にこの線世界が広がっているかのようですよね。葉と枝が白一色で
で描かれるシンプルな表現なのですが、青色とのコントラストに癒しを感じる作風で、立ち止まる方も多いですよ。


物販もございます。枝から枝を自由に渡る鳥もとってもかわいい。
Caolisさんは期間中の6/23、6/24に203で個展も開催してくれます!この小スペースでは表現しきれなかったサイドストーリーを展開予定とのこと。そちらもお楽しみに!

プロフィール
2015年頃より、カフェの窓にイラストを描いたことをきっかけに線画が楽しくなり、このシリーズを描きはじめました。

活動内容
カフェの窓やデザインフェスタ等のイベントでライブペイントしています。
白いペンを使い、下書きなしのフリーハンドで、独自の森を表現します。

展示コンセプト
大きい壁画作品が多いですが、今回は小さいものや身近なものにも描画します。
販売もいたしますので、ぜひ間近でご覧ください。



AP-12  春猫屋 『線と線との出会い』

心の闇や隙間、悲しみなどを表現されている春猫屋さん。 猫作品を展示されることも
多い彼女ですが、今回は「人間」が主軸となった作品。痛々しい身体とは裏腹に、どこを見つめるでもない無感情な瞳は、心と体のちぐはぐな状況を物語っているかのようです。


痛みや悲しみ、諦めなどのキーワード連想される作品が多い中、こちらは羽根が舞う素敵なポストカード。希望や救いが表現されていると思うのは私だけでしょうか。
春猫屋さんはポストカードやチャームなど物販も豊富です。

プロフィール
全く美術経験はないですが、2017年の夏頃からハンドメイドを始めました。
今は油絵やイラストにも挑戦しています。
写真を撮るのは、ずっと好きでした。

活動内容
家で製作や油絵を描いたりして、展示やネット販売をしています。

展示コンセプト
線と線との出会いと言うことで、色鉛筆やボールペンで、面白い線との出会い描きたいと思います。
猫を中心に、色んなものを描けたらと思います。


 

AP-13  うどん工場 『アウト・オブ・ドローイング』

女性の体の曲線美を改めて感じずにはいられないうどん工場さんの人物画。
お部屋に飾っていつまででも眺めていられそうです。必要最低限なモチーフのみで構成された画面ながら、その存在感の高さは抜群です。


体にフォーカスして描かれる彼女の作品、線から生み出される「かたち」の
おもしろさや美しさに注目してみていただきたい作品ばかりです。

プロフィール
身体を軸にインクやシャーペンを使用したドローイング作品や絵画を制作しています。

活動内容
2017年よりコミティアを中心に発表を開始。
ドローイングを集めたZINEをBOOTHにて販売中です。


AP-14  紫乃/sena

えんぴつ原画を展示している紫乃さん、複雑な表情をみせる女の子たちがとても
印象的です。泣いたあとの笑顔のようにも、これから泣いてしまいそうな悲しい笑顔
にも見える表情から目が離せません。

憂いを帯びた女の子たちも多く展示されています。諦観したような表情は
子供っぽくもおとなっぽくも見えるから不思議です。作品は販売もしています。

https://twitter.com/search?q=%40s_rain06&src=typd


AP-15  もも 『茫漠たる内』

とりとめもなく広いさまを表す茫漠(ぼうばく)という単語。
人間の内面に広がる世界を表現しているのでしょうか。一見脈絡のない場面ばかりを集めたかのような絵も、個の人間誰もに果てしなく広がる内面世界の産物と捉えると、納得がいくような気もします。

何重にも重ねられた線、よく見ると五芒星の重なりであることがわかります。数個だけだと可愛らしくもある星ですが、重なりが過ぎると全く別の印象に変わるから不思議です。中央に引かれた白線の意図も気になる作品です。

プロフィール
造形関係の仕事の傍らプライベートでは絵やイラストの制作をしている人です。

展示コンセプト
体系化される社会の中で永遠に片付く気配のない自己


AP-16  田島浩司

ギャラリーでも何度か展示されており、コラージュや人物画など表現領域の幅広い田島さん。こちらは地の絵の上に別の絵が重ねられ、要所要所を切り取ることで、地の絵も見え隠れるするというユニークな作品。コンセプトの「力」のとおり、躍動感やエネルギーがひしひしと感じられます。

航空写真のようにも、嵐の最中のようにも、はたまた単なる線同士のぶつかり合いのようにも見える作品。見れば見るほど形の本質は捉えられなくなり、曖昧な印象になっていきます。見る側の想像ひとつでどんな印象にも変わる、線表現の可能性を感じる作品です。

プロフィール
中等学校卒業(最終学卒)
都内公募展入線・入賞履歴あり

活動内容
都内を中心に個展や展示会などを開催させて頂いております。

展示コンセプト
力。

 


AP-17 井手 萌子 

 タイトルから印象的なこちらの作品。流線に飲み込まれる古いドア、美しい色合いの作品
でありながら、どこか物悲しい印象を与えます。物語の挿絵のような、ストーリー性の
高い作品が揃っています。


妊婦の女性を描いた優しく穏やかな1枚。お腹に宿る子を大切に思う女性の気持ちが
伝わってきます。販売しているポストカードなどもどれも素敵なのでぜひ
実物を見にきてくださいね。

プロフィール
自分の手から生み出される自然な曲線がすきです。
計算された線ではなく、こころのまま、流れるように描いた絵は、とても心地よい。
感情によって、強くも弱くもなる線は、わたしにとって絵を描く上でとても魅力的で、不思議なもので、こころそのものです。
伝わったら、嬉しいな。


AP-18  you.i 『人魚姫』

人魚姫のストーリーを6枚の絵で表現した作品。それぞれの場面は、繊細な線で
描かれ、浮遊感があり、まるで今にも動き出しそうな美しい流線で表現されています。

泡になってしまう最後の悲しいシーンさえも、美しい。ひとつひとつの粒や形が丁寧に
描かれたことが伝わってくる作品。見る側さえもとても丁寧な気持ちにさせてくれます。

プロフィール
name; you.i

https://www.instagram.com/reiko_you.i/


AP-19  大星歌奈子

現役の大学院生である作者の大星さん。
味のあるドローイング作品、胴体にはどなたか特定のモデルがおられるのでしょうか。左から「あなた」、「先生」とタイトルがついおり、そのことから頭部も四肢もないはずの絵から急に親近感が湧いてきます。


普段は油彩を制作している彼女、この展示でも油彩画をご覧いただけます。淡々として静かな印象を受けながら、独特の配色や構図から目が離せない作品が並んでいます。

プロフィール
茨城大学院在学生
主に油彩作品を制作



前半のブログで紹介した作品よりもどこか感情的、情緒的な作品が多く見られた
AP-11〜19の展示。線の動きやタイトルにも注目しながら、作品の情景や作家の
意図など考えてみるもの面白いと思います!

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『せん ・が・てん』作品紹介vol.1 AP-1〜10はコチラ

皆様のご来場を心よりお待ちしております!!



お問合せ 
TEL : 03-3479-1442 (OPEN 11:00 - 20:00) 
E-mail : info@designfestagallery.com
※ご質問等はお気軽に上記までお問い合わせください。

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