ayano / kirari
『kosekai』
2018.3.13-2018.3.15
at EAST 102
日々めまぐるしくさまざまな展示が開催されております春のデザインフェスタギャラリー。
EAST 102では東京工科大学に通う二人の学生のイラスト作品展が開催中です。
奥原宿の路上に面した102のスペースは、晴れた日はご覧のように自然光がたっぷり入るスペース。
今回のような色のあるイラスト作品は特に映えます。
向かって左側はkirariさんの作品展示スペース。
タロットカードをベースにしたイラスト作品です。
実在するタロットカードを自身の絵柄で解釈した作品で、現在もその数は増え続けているのだとか。
展示されている作品はその一部で、全て完成するとその数は70にも及ぶのだそう。
タロットカードってすこーし不気味な雰囲気を感じたりもしますが、kirariさんの絵柄も相まってまるで絵本のような作品に仕上がっています。
だいぶ精緻に書き込まれたペン画作品も。
なんとなくティム・バートンの影響を感じたのですが、お話ししてみたらやはりティム・バートンが好きとのこと。
ただけっしてそれだけになるのではなく、しっかりとオリジナリティーの出た作品になっているのが見事。架空の生き物を創造するってそれだけで大変な想像力を要するのですが、さらにそれを表現する確かな技術も感じられました。
ayanoさんの作品は写真とイラストをミックスさせた作品。
もちろん背景の写真もご自身によるものです。
写真単体、あるいはイラスト単体でも十分一つの作品として見られるものですが、こうやってレイヤーで見せることで互いの良さを何重にも引き出しています。ちなみに写真は金沢21世紀美術館の恒久展示作品、レアンドロ・エルリッヒによる『スイミング・プール』で撮影されたもの。
ゆるやかでフリータッチな線が印象的なayanoさんのイラスト作品。
こちらはその特徴がより色濃くで他作品群です。
人物のアンニュイな表情がとてもクセになります。
使っている色にしても最小限で、なんというか引き算がとてもうまい。最小限の手数で最大限を引き出しているような作品ばかりです。
展示は明日が最終日。
お二人とも在廊されているので、作品が気になった方はぜひお話を聞いてみることをオススメします。
kirari
http://instagram.com/kirarin_215
ayano
http://instagram.com/ggggg520
【出展スペース:EAST 102】
DF STAFF isaka