Sakiko Kageyama 『Shadow surface』
2017.12.12 - 2017.12.18
[Art Pocket]
影山咲子さんによる、グラフィックアートの展覧会を開催中です。
日本的な美でありながらモードな世界観をご紹介します。
展示されているスペースは、アートポケットという通路に面した一角です。
パネルに印刷された、鮮烈な色彩が来場者の足を止めます。
作品群を一目見てまず感じた印象は、”モダン”で”モード”で”ファッショナブル”。
しかしモチーフ自体は実に日本的です。
椿 |
こちらの『椿』というタイトルの作品がよい例ではないでしょうか。
ほろほろと崩れる椿と目にも鮮やかなバックの赤、そして東洋的な余白。
美しいの一言です。
Ikko Ⅰ Ikko Ⅱ |
黒髪のおかっぱヘアーに真っ赤に染まった唇のモダンな印象の女性。
口元をほんのり隠す姿が控えめで可憐です。
ちなみに筆者はこの作品を見た瞬間、資生堂の専属モデルとして有名な世界的ファッションモデル・山口小夜子を連想いたしました。
女 男 |
スカートを履く『女』。ボトムを履く『男』。
世界的に見ても未だ男尊女卑の文化が根強く残っていると言われる日本。
そしてジェンダー的な問題においても理解が遅れている日本。
この2点の作品からはそんな性差別的な側面を持つ現代日本が見えた気がしました。
本展のタイトルは『Shadow surface』、直訳で「影の表面」。
オシャレできらびやかな影山さんのグラフィックアートから、貴方は何を感じとりますか。
ぜひ会場で美しい色彩を生でご覧ください。
こちらの展示は12/18(月)まで。
ご来館お待ちしております。