小嶋独観 『奉納百景』
WEST 1-F
2017.11.23 - 2017.11.26
神社仏閣、信仰習慣を研究する小嶋独観さんによる4度目の展示が開催中!
奉納習俗に焦点を充てた今回、信仰する側の欲望や思いうずまくディープな
世界を堪能できます!
これまで数度にわたり展示を行ってきた神社仏閣、信仰習慣を専門に研究し
「珍寺大道場」を主宰する小嶋独観さん。
日本に限らず世界のお寺を巡り珍寺の魅力を伝えてきた独観さん、今回はお寺側ではなく、奉納という信仰側の行動をテーマにした写真展示となります。
人々の切実な思いや欲望の数々がカタチとなった風景は時に笑えたり、時に
狂気すらをも感じる・・・
今回も見逃せない奥深い世界に誰もが自然と惹き付けられていきます。
またスペース内の様々な装飾、キルトやニット作品を制作する奥様、独観子さんの
作品も一緒に展示されております。
静岡のお寺での奉納物。なんとセミの抜け殻・・・
なぜなのでしょうか・・・
ちなみに各写真には場所と独観さんのコメントが書かれていますので、そちらも必読です。
こちらマレーシアのお寺のもの。崖に設けられた納骨場で、人形のひとつひとつは
無くなった方を模してつくられているそう。
目がしっかりと描かれているので、遠くからみてもかなり不気味とのこと・・・汗
大分県のお寺にあるこちら、願い事を自身の年齢数文書くという祈願文のひとつ。
14文あったとのこと。14歳の若者に何があったのか・・・切実な思いが伝わって
きます。
こちらは「奉納」をテーマに独観子さんが制作されたもの。
独創的で可笑しさと闇が同居する作品はいつみてもパワーに溢れています。
実は神社仏閣をテーマに夫妻でのコンビ展示は今回が最後とのこと・・・!
それを機に、これまで制作されたグッズや作品を無料でお配りしています(驚!)
少し奇妙でグロテスクながら欲しくなるものばかり。早いもの勝ちですっ
※出版書籍は販売となります。
現在はメキシコ文化のひとつに夢中という独観子さん、スペースでのその片鱗の
作品もご覧いただけます。今後の作品も楽しみです。
お寺の奉納には様々な事情を抱えた方が訪れるそうで、医者にも見放されてしまった
方や、何らかの被害を受けた方、人間社会の中でどこにもぶつけどころの無い
思いが集まる場所なのかもしれません。
そのひとつひとつの思いと真正面から向き合い、丁寧に紹介する独観さんの展示は、
狂気や不気味さ、恐怖なども感じるのにどこかあたたかさを感じます。
ご夫妻も在廊されてのアットホームな展示、どうぞご来館にてお楽しみください!
展示は11/26(日)まで。
前回の展示はコチラ
【使用スペース:WEST1-F】
DF STAFF ASUKA