Spin
『永遠の夜展』
2017.8.18-2017.8.20
at WEST 2-C
童話のヒロインたちを描いたイラストと、夜をテーマに描かれた絵と散文作品の二つの側面からなるSpinさんの『永遠の夜展』。
隅々まで精緻で繊細な線で描かれた幻想的な世界が広がっています。
最初の写真はペンで描かれた下絵で、こちらがそれに彩色をした作品です。
下絵と描きましたがそう表現することが憚れるくらい、ほんとに繊細で細やかなタッチ。
髪は瑞々しく、衣装のドレープは触れられそうなほど立体的。線画だけでも一つの作品として成り立っています。
白雪姫やアリスなど西欧の童話に出てくるヒロインたちをイラスト化したこちらの作品ですが、画面装飾まですべて手描きで描かれていることがわかります。大げさでもなんでもなく、まるでミュシャの絵を彷彿とさせますね。
Spinさんの圧倒されるほどの画力がこの線画作品からも伝わってきます。
キャラクターはいまにも動きそうだし、頭上のランプやテーブルクロスは風が吹けば揺れそうなくらい。
「夜」を表現した散文とイラストの作品。
文章を読んでから絵を眺めるとよりSpinさんの世界に入り込めます。
写真中央、傘を持つ少女の後ろ姿を描いた作品からは雨音が聞こえてきそう。
一人になったときの寂しさが、どこまでも黒くて暗い夜と涙のように滴る雨粒で表現されています。
展示は本日が最終日となりますがtwitterやpixiv、instagramでも一部作品を公開しているので、気になった方はぜひご覧ください!
Spin
twitter:@hareroom1
instagram:@marchhare244
pixiv:15659716
【 展示スペース : WEST 2-E 】