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SABLO MIKAWA 『SAVAGE TRIBES』
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SABLO MIKAWA
『SAVAGE TRIBES』
2017.8.19-2017.8.21
at WEST 2-C
SABLO MIKAWAさんにとって自身初となる個展『SAVAGE TRIBES』が開催中。
部屋いっぱいにポップな色彩が散りばめられた絵画展です。
展示スペースに入ってすぐ、「あ、アメリカっぽい」と直感しました。
ヒップホップが好きだというSABLO MIKAWAさんが絵を描き始めたのは3年程前。
以来雑誌や写真で見る風景、それにYoutubeでスケーターがスケートボードをプレイしている映像などを材料に絵画を描きため、今回初めての個展を開催するに至ったそうです。
スペースに入って右側にはそういった数々の作品が壁いっぱいに展示されています。
「アメリカっぽい」という筆者の感想はあながち間違いではなかったようで、ヒップホップを始めとした周辺のカルチャーが制作のインスピレーションとなっているのだと話してくれました。
モノクロームの作品群は映画のワンシーンもとに絵に描いたもの。
絵であるはずなのに昔の銀塩プリントを見ているような白と黒の力強いコントラストが印象的です。
冒頭のカラーの作品もそうなのですが、SABLO MIKAWAさんの色彩感覚はなんだかネガフィルムで撮った写真を見ているような感覚にさせてくれます。
ネガフィルムの写真は実際に目で見たよりも少し淡く柔らかい色で表現され、それがネガフィルムの愛されるべき特徴の一つでもあります。そんなフィルムの特徴を油画で表現してみたらちょうどこんな感じになるのかなと思いました。
これまで紹介した作品たちはいわば「写実ゾーン」。現実に存在する風景や人物を下地に描かれた作品です。
対して写真では紹介していないスペース左側の壁面にある作品群、そして部屋の一番奥に飾られているこちらの大作は、自分で想像した世界を描いた作品だそう。
アマゾン川のような大自然の中をカヌーで渡る二人の男性。それを警戒するように眺めている両脇の二人は現地の住民でしょうか。世界のどこかにある風景なのかもしれませんが、絵の中の人物たちの関係性や背景の奥の奥からこちら側を照らす光はどこか現実感を欠いていて、全体として幻想的な作品になっています。
展示ではもう一面、写真では紹介していない作品群があります。
こちらは会場で見てもらいたいとのこと(DFGのスケジュールページでその一端が見れます)なので、是非足をお運びください。展示は明日までの開催です。
【出展スペース:WEST 2-C】
DF STAFF isaka
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