『~菅野結香個展その4~ゲピニカ』
2017.5.2 - 2017.5.14
SPACE: WEST ART POCKET & EAST T-1
「兵器を持たずに、気持ちや心を使って、知らず知らずのうちに戦争を起こしてはいないか。現在をを生きるわたしたちの、目には見えない戦争を描きます。」
大好きなピカソの「ゲルニカ」と、17歳の頃に体験したこと、その時の強い感情を重ねてみたいと思ったのがきっかけで、今回の個展名になったとのこと。
むき出しの感情をそのまま紙にぶつけたかのような菅野結香さんの作品展はWEST館アートポケットとEAST館T-1(1Fトイレ内)にて開催中です!!
こちらはWEST館アートポケットでの展示作品。
作品と作品との間を開けずにビニールでラッピングされた作品が空間に所狭しと展示されています。作品一つ一つのイメージも非常に強いものですが、連続して展示されていることもあってか鑑賞者に有無を言わせない凄みが感じられます。
通路を通る人の目に刺激的なビジュアルが次々と飛び込んできます。
こちらはEAST館T-1(1Fトイレ内)の展示風景。
トイレを利用しようと来場者の方が扉を開けると、壁を埋め尽くす目、目、目…!!
驚きの声をあげながら中へ入っていく光景に何度も遭遇しました。
「目」の衝撃がいくらか落ち着くと、文字の書かれたマスキングテープが壁に貼ってあることに気がつきます。読んでみると何気ないつぶやきであったり、くだらない落書きのような内容。菅野さんは「落書きのある公衆便所」のような空間にしたかったそう。
誰とも知らない連絡先が書いてあったり、卑猥な単語や落書きで汚されていた空間。
公衆便所も最近ではずいぶん綺麗になり、そんな空間も少なくなりましたが
誰かがつぶやいた落書きに呼応するようにしてまた違う誰かがつぶやく。
そんなまるでSNSのような使われ方をしていたとしたら…面白いですね^^
菅野結香さんの展示は5/14(Sun)まで!!
ご来場お待ちしております♪
プロフィール
1991年・・・福島県郡山市に生まれる。地元の高校進学時に、美術科へ進学しながら演劇部に入部。「自分で表現する」ということを何となく意識し始める。
高校卒業後、芸術系の短大へ進学。
2010年・・・地元で活躍している、劇団ユニット・ラビッツへ入団。
2011年、夏・・・中国上海にて、うつくしま日中美術交流展が行われる。油絵を2点出展。同年、冬・・・地元のアトリエかしわにて油絵と写真のグループ展「八夢展」を主催。
2012年、春・・・第86回 国展にて油絵入選。 同年、夏・・・・第48回 主体展にて油絵入選。 短大卒業後、宮城県名取市へ就職。 しかし、人間関係が上手く行かず、約9ヶ月で退職。
2014年、春・・・仙台のえんげき工房10-BOXにて初の個展「あらためまして、はじめまして、菅野結香です。~演劇空間×絵画空間~」を開催。同年、夏・・・・SARP仙台アーティストランプレイスにて、「菅野結香 個展その2 ~ソビョウ以上ラクガキ未満~」を開催。 同年、秋・・・・せんだい21アンデパンダン展2015にて、絵画と粘土作品を出展。 この日限りのユニット「ヨモツイクサ」として、ライブペイントのパフォーマンスを行う。
2016年、夏・・・SARP仙台アーティストランプレイスにて「菅野結香 個展その3 ~人間が面白くて堪らないのです~」を開催。
同年、秋・・・・・せんだい21アンデパンダン展2016にて「ゲピニカNo.0」、「ゲピニカNo.1」を出展。
2017年、春・・・宮城県内で結成されたノイズバンド、非知ノ知と共にライブペイント「~菅野結香ト非知ノ知~」を行う。 現在・・・・宮城県仙台市在住。色々いろいろ制作中。 感情感覚感性磨いてる。
活動内容
2017年現在の表現は、もう真っ新な状態から生まれたものは無いと思う。 あちこちに表現に関する情報が有る。それに惹かれて情熱を燃やすひとが生まれ、試行錯誤しながら、誰かの表現を根底に信じることを貫き、更に満身創痍になりながらでも自分にしか無い「何か」を必死に掴み、他の誰かと繋がろうとするひとたちが、私の周りにはたくさんいるからだ。 もちろんわたしもその中の1人。 答えなど決して分からない。 概念は、あちこちの表現に関する情報を拾いながら自身の精度を高めていけば良いのでは、と思う。 そして、仕事を頑張ったり、絵を描いたり、美味しいご飯を食べたり、遊んだりして、それぞれの生活を精一杯活動するのだ。
【展示スペース:WEST ART POCKET】
DESIGN FESTA GALLERY 原宿
Staff Jun