建築を学ぶオーストラリアのキャンベラ大学、慶応義塾大学の学生
たちによるハイクオリティなコラボ展が2日間限定で開催中です!
授業の一環として建築を学ぶ両学生がコラボした今回のプロジェクト。
東京の町をまわるフィールドワークを2週間近くかけて行い、その
町のマッピングを作品として公開しています。
20人以上の学生が参加し、彼ら見たもの・感じたものを
全員でビジュアル化していく作業の難しさは想像に難くありません。
ましてや国籍も違う彼ら、バックグラウンドの違いに
文化の違いもある中で、これらの作品はとても完成度の高いもの
となっています。
建築を学ぶ上で確かに必要な物理的、効率的、理論的に空間を
考える力。
しかしそれよりも先に、感覚として町や空間を捉え、感じたものから
先述した部分に落とし込みをすることは本来の自然な
流れで、ありとても人間味や暖かみのある空間作りに繋がっていく
ように思います。
それぞれの町を「感覚」として捉え、ビジュアル化していく。
建築を学ぶ場でこういった授業が行われているのはとても
面白い試みではないでしょうか。
【隅田川・谷根千・菊坂・東京国立近代美術館・自由が丘・吉祥寺】
ほぼ、ランダムで選ばれた5つのエリア、ひとつだけ、渋谷や新宿などといった観光化され過ぎた街はさけて選んだという。
タイトルのとおり、もっと日常的で、慣習的な日本のスタイルを感じられる場所、
そのような場所をピックアップしています。
(ちなみに近代美術館は雨宿りとして入った、当初の予定にはなかった場所だそう。)
フィールドワークの課題結果など、文字に頼ったもの
になりがちですが、彼らのはそうならないのが秀逸です。
CDジャケットのようなマッピング。かっこいいです。
手書きされたものも。かわいいです。
フィールドワークの様子は動画でも閲覧可能。
様々なところをまわり、様々なことが頭のなかにあり言葉で整理するのが
難しいことでも、この複雑な線の重なりの間をとおり、投影された映像を
みるこで、感じることで理解してほしい。
そのような思いから作り上げたインスタレーション作品も素敵です。
キャンベラ大×慶応大コラボ展!『Ordinary Architecture』[6/29-6/30]
展示は明日までですがとても魅力的な展示になっておりますのでお時間ある方はぜひお越し下さいませ!
【使用スペース:EAST 101-a】
DF STAFF ASUKA