2013.11.15 - 2013.11.17
技法も画風もまったく異なった4名による展示会 『1』。
EAST 101-a
全ての方に見て頂きたい展示内容です。
多数のイラストを展示しているのはnoz oneさん。
ゆるくクールに決めるスタイル。
これは洗練された都会のすき間から生まれるもの。
折れてしまったスケートボード。
使われなくなってしまったものが体液を流しているこの作品は、
血か、涙かはわかりませんが、何にでも命が宿っているんだということを教えてくれます。
近くで見ないとわからないのが残念ですが、
この手の緑色の部分は全て細い糸で刺繍されたものなのです。
どんなバックグラウンドがあるのか聞かずにはいられないでしょう。
続いて、言葉・漢字・単語をモチーフにして表現するフクダクミコさん。
色ももちろんそうなのですが、造形的な遊びがなんとも面白く、
見ている側を楽しませてくれます。
文字のイメージをそのまま形と色で変化をつけていく。
漢字そのものが持つ力をより強く感じませんか?
個人的にこの「垂」の文字が好きです。
重厚感のある色と交じり合って垂れる様がたまりません。
続いて榎本和規さんの作品を紹介します。
広がる白と黒の世界。
動物をモチーフに、儚いテーマを乗せました。
私たちの生活で日常的に起こっている対立や、違和感など、
エゴが原因で様々な問題が起こっています。
榎本さんの絵は直接それを訴えかけるものではありません。
見ての通り、スタイリッシュで、かっこいい。
でも、「なんだろう?」「どんな意味があるんだろう?」と思わせる。
数ある作品の中の1枚ですが、
この絵を見て、貴方ならどんな想像を膨らませるでしょうか。
4人目はsame;p~さん
独特なメンズイラストを主に描いています。
同性愛モチーフのイラストなら沢山ありますが、
same;p~さんのイラストは他とは少し違った印象を受けました。
まず、1度見たら忘れない画風。そして、極めて象徴的。
やわらかいヒゲが好きだと言うsame;p~さん。
作品にも細密にフェティッシュ(やわらかいヒゲや、毛)が描写されています。
HPも是非ご覧下さい。
--- chida ---