静かな佇まいが印象的な中島真理子さんの作品を展示中です。
子供の頃になりたかったイメージがテーマです。大人になったら別の生物になれると思っていた中島さん、大人になり木や別の生物になれないと分かった今、絵で実現したいと描いています。鉛筆の描写と滲んだ透明水彩がそのはかない想いを表現しているかのようです。
中島さんの作品には人物が他の自然物と組合わさったモチーフが多く描かれています。
自然回帰という思いが何処かにあるのでしょうか。
子供の頃は、自分や親を描いていました。自分が思い描いていた想像の世界を描く術がわからず、大人になり想像の世界を描けるようになりました。
こちらの壁面に展示されている子供の顔は中島さんが子供の頃の姿です。子供の頃の姿とその頃に想像していた世界がこの展示室内に散りばめられています。
学生時代、絵画を勉強していた中島さん、卒業した今も週に必ず1回は制作をしています。今後もライフワークとしてゆるやかに制作を続けていきたいと話します。現在は透明水彩と紙で作品を制作していますが、アクリル絵の具でキャンバスに描く事もしていきたいそうです。
今回の展示名「when I grow up」がストレートに表出されていると感じました。
DFスタッフ 上園