GALLERY WEST の前で座り込む一人の男性
彼の名は "ばいそん"
10/27(SUN)と10/28(MON)の二日間
WEST : ART POCKETにてライブペイント中である。
今回はライブペイント中の様子を写真に撮らせて頂いた。
ツールボックスの中に詰め込まれたアクリル絵具。
各種メディウムも併用。
今回は二日間という時間の制約がある為、
作品を乾燥させることも意識し、ドライヤーを持ち込んでいる。
今回挑むのは50号のキャンバス。
持参した座布団に腰を落ち着けて、描く。
序盤はかなりゆっくりとした速度であったが、
中盤、背景を描き出した辺りから速度が上がり、
画面全体の輪郭がおぼろげに浮き上がる。
50号のキャンバスに描くのは今回が初めて。
であるが、端から制作過程を眺めていると、
悩みは表面化していなかった。
キャンバスから少し距離を置いて、
冷静に筆を動かし続けている。
"生きていく上での、苦しみ、悲しみ、痛みなどを主に表現しています"
彩度の低い、暗めの色を多用するというばいそん氏。
彼の手元のパレットはご覧の通り。
思考の溜まりのように、擦り付けられた絵の具たち。
スペース内部には過去のアートワークが飾られている。
「気付けば、画面を描き込んでしまう」
そんなばいそん氏、現在は強くヌキを意識しているという。
現在まで、多くの小品を描いてきたばいそん氏。
与えられた空間に様々なモチーフを持ち込んで、
充実した物語を作り上げてきた。
しかしながら、与えられた50号という大きさは、
二日間の中で描き込むには広過ぎる。
今回のライブペイントは「作品制作」と「制作公開」を担いつつも
制約を設けることで、一つの可能性を見出すことでもあったのかもしれない。
ばいそん氏が過去に制作された作品は、
画面のどこに目を向けようとも、
何らかの形を成したモチーフが置かれていた。
そのモチーフを取り除いて、
取り除いた状態で描くことを強制的に強いる。
または追い込む。
そう、大きな変化を遂げている最中に、
このライブペイントは立ち会っているのだ。
カメラが向いていることに気付くと途端にチャーミングな表情になるばいそん氏。
ということで作業の邪魔にならぬよう、離れた場所からこっそり撮影。
ギャラリー受付カウンター脇という、
来場者の全てが目にするであろう場所にて本日まで制作を続けます。
10月28日15時25分時点、人物の髪を手掛けています。
10月28日18時前後、完成致しました。
(完成作品の一部) |
出来上がった作品を撮影させて頂きました。
この場所では一部だけご紹介。
恐らく、恐らくですが、ご自身のホームページ等で
作品の全貌を掲載されるのではないかと。
だから、続いてホームページをご覧になりますよう。
(ぱんだ)