うめだ さゆみさん、おかだ なつみさんによる二人展。
" 女の子物語展" 本日会期初日を迎えました。
角の取れた柔らかいイメージをそのまま形にした空間。
ディスプレイは「女の子」の生活/日常から取り上げられたよう。
やっぱり、それはおんなのこ。
それではまず、おかださんの作品をご紹介します。
「 ふきげん 」
「 恋せよ乙女 」
「 泣き虫 」
憂いを帯びた瞳、表情が目を引く。
いつだって私たちは複数の感情を同時に抱えて生きていく。
感情の入り交じりが、結果、一つの表情となるのだけど。
おかださんはその不安定かつ不定形であり、
天秤の上を右往左往する感情の支点を見事に描き捉える。
その点から少しでも着地点がズレてしまえば、
この揺らぎは死んでしまう。
バランス感覚とその感覚を形にする技術力。
また、悲しい表情からその裏/その後にあるであろう
喜びをも同時に描いていらっしゃる点も見事であります。
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続いて、うめださんの作品をご紹介致します。
「 美研アリス 」
「 シンメトリーズ 」
「 少女趣味 」
身体を覆う衣服や環境から "女の子" を形にした作品が多く見受けられました。
服の色形、髪の色/形。
至る所に女の子である証拠がちりばめられている。
悲しい表情は鳴りを潜め、よりフラットな状態な状態の描写。
そして、一枚一枚の絵には遊び心が見え隠れしてる。
タイトルをそのまま絵の中に閉じ込めたり、
反転した懐中時計をハンドバッグかわりにぶら下げたり、
絵のバックグランドにまで広がるコラージュだったり。
制作過程にも、甘いテーマの存在を意識してしまいました。
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今展示は 9月14日(金) までの公開となります。
(ぱんだ)














