はるさんによる写真/インスタレーション展示。
WEST : 1-A の一室で開催中。
" 私の思うステレオタイプな東京を、
部屋一面を東京のスナップ写真で埋め尽くすことで具象化します。 "
モノトーンに落とし込まれた東京の一部を切り取った写真。
それが部屋の周囲を埋め尽くし、来場者はその真っ只中に足を踏み入れる。
それは東京を「横」から俯瞰する行為。
東京の地理に疎い私でも、暫く見続けていると記憶にある場所を数枚見つけた。
その記憶にある場所は、あやふやな地図の中で、徐々に具体性を帯びて、
さながら座標軸であるかのように主張し出した。
写真を見つめていると、人物/建物/風景から、
自然と場所を推理する姿勢が自分の中に出来上がっていく。
作品を見つめる→写真を見つめる→推理をおこなう
はるさんがイメージする東京の輪郭が浮かび上がってきた。
『Tokyo Collection !!』
ファッションの発表会に都会の喧騒を重ねる。
統計学ってのもあんまりわかりませんが、
行き交う人々の服装も、人種も、標識も、食べものも、
膨大な数に膨らめば、その場の平均値が求められたりすると思うんです。
その土地の生き写し。
東京という街には本当にいろんなものが集まっている。
ビル街もあれば山も田んぼもございます。
狭くて広い、濃縮された場所。
「 東京という場所の答え 」
言葉に責任を負わせるのは荷が重い。
ならば、像で見せよう。全てを見せることは叶わなくとも。
誠意ある数/量を備えよう。
はるさんが試みる"東京の具象化"の成果、是非ご覧ください。
7月16日(月)までの公開となります。
(ぱんだ)