WEST:1-Dにて開催中
小田部 瞳(こたべ ひとみ)さんの絵画展示。
"カナダ留学中に描いた作品"がスペースに並びます。
今回は数点ピックアップし、ご紹介致します。
絵具をチューブからひねり出し、
"塗る"というより"擦り付ける"描き方。
キャンバスの下地作りも飛び越えて、
色と色との攻撃的な混ざり合いを楽しんで。
夢に落ちたその先で見えて来そうな情景。
ミルキーウェイという言葉が真っ先に浮かびました。
銀河/天の川の意も含まれるけど、"ミルキー"という単語。
甘ったるくて、透き通った響きが何よりも。
水分を多分に蓄えた絵具は重力に負けて、
キャンバスの坂を下る。
そこが後半の"ウェイ"にかかったりして。
抽象画にありがちな、取り扱いに困る印象は受けない。
タイトルは置いてありません。
感想を生み出すとっかかりが少ない。
だからなのかな、空間/部屋の凹凸との対比が様になる。
作品脇にある棚にも作品の空気が充満してる。
作品に向き合おうとしても、
意識は作品表面に定着することなく、ずるずる、滑る。
その抵抗の無さ、心地良い。
作品についてあーだこーだ語るよりも、
この作品たちの前で全く関係のない語りを行いたい。
この空間でならば、言葉の角もとれてゆくのではないかと。
ぽろぽろ、と
7月14日(土) までの展示となります。
(ぱんだ)