DUENDE art project
『DUENDE art project-心を魅了する- 写真展』
2021.2.26-2021.2.28
at EAST 201
コンテンポラリーダンサーとメイクアップアーティストによるコラボレーションプロジェクト『DUENDE art project』の初となる展示会がEAST 201で開催中。
身体表現の可能性をボディペイントのような大胆なメイクで拡張する、双方の魅力が最大限に引き出された作品がご覧いただけます。
コンテンポラリーダンサーの薄田真美子さん、篠子琴里さんと、メイクアップアーティストの岡悠奈さんが手を組み、「舞台芸術」の新たなアウトプットとして取り組んでいるプロジェクト。
舞台公演という場で表現されるコンテンポラリーダンスですが、コロナ禍で先行きが不透明な状況の中、メイクアップを施すことにより写真による表現を試みています。
即興要素の色濃いコンテンポラリーダンスに、メイクアップアーティストの岡さんがその場所やシチュエーション、季節感などの要素からインスピレーションにメイクを施し、セッションのように作品を作り上げていったという今回の作品。
しなやかな身体の躍動感は、メイクにより一層引き立ち、相乗効果を生み出しています。
こちらの作品は、夏の海辺というシチュエーションから、浴衣に描かれているような図案をダイレクトに身体にメイクをしていったのだそう。
こちらは一つ前の作品とは対照的に、抽象的な幾何学模様を描いたシリーズ。
メイクはその場所の雰囲気やダンサーさんの個性などを見て、その場でコンセプトを詰めていったのだそう。ダンスも即興ならメイクも即興的に作り上げられ、まさにセッションのように一つの作品が出来上がっています。
これまで紹介した作品は、都内近郊の外ロケで撮影されたものですが、こちらはハウススタジオで撮影された作品。
外ロケは不確定要素が多い中においてもそこでできる最大限の表現がなされていますが、屋内撮影の場合はドライフラワーを一つのモチーフに、絵作りが作り込まれた作品が並んでいます。
「照明のセッティングが難しかった」というお話をされていましたが、少しアンバーなトーンはドライフラワーの醸し出す雰囲気にもマッチしていて、外ロケでは出せない空気感が演出されています。
展示会場では、実際の撮影現場の様子を収めた映像作品や、メイキングムービーが上映中。
ダンサーのしなやかな身のこなしももちろん、そのダンサーをキャンバスとして描かれた絵ともいうべきメイクも、静止画とは違った魅力が詰まっています。
コンテンポラリーダンサーやそこに携わるメイクアップアーティストなどのクリエイターは、コロナ禍の影響をダイレクトに受けてしまい、まだまだ悩ましい状況が続いています。
ですが、そんな中でも最大限の表現を模索した結果に生まれた力強い作品が並んでおりますので、ご興味のある方はぜひお立ち寄りください。展示は2/28(日)まで開催中。
DUENDE art project