西武線を利用している三人の、黄いろをテーマにした展示です。
三人はそれぞれ、明星大学で絵画・ビジュアルデザインや、テキスタイルデザイン・プロダクトデザインなどを専攻しています。
しかし普段の勉強とは違い、今回は全員がインスタレーションに挑戦しています。
神野 萌『光の存在』
神野さんが「黄いろ」でイメージしたのは、陽や月、電球、木漏れ日などから、「光」でした。
プラ板を切って穴を開けて、焼いて、てぐすで繋げて・・・。
光が膨大な量のプラ板によって反射し、屈折し、或いは透過することで「光」が可視化します。
中村 美津穂『私が踏んでいるところ』
種々様々の「黄色」のイメージがある中で、中村さんにとっての黄色は「注意を喚起する危険な色」。
足元に散らばるのは、SNSや週刊誌、就職に関する広告などのコピー。
どれも黄色く加工されています。
"何でも無い日常でも、私たちは危険と隣り合わせで生きている。"
そんなメッセージがダイレクトに伝わってきます。
赤尾 砂珊 『甘くて柔らかなミルクティーのよう』
赤尾さんにとっての黄色は「活力に溢れている」「幸せ」そして「好奇心に溢れている」色。
好きな空間、居心地のいい場所を、インスタレーション作品として作り上げています。
生命力に溢れた明るい黄色やその間に咲く花に囲まれていると、元気が貰えます。
コンセプトは、こんな一行で締められています。
「きっと私の幸せは伝染するはずです」
余白を多く取り、キャプションなどの細部にもこだわっており、とても綺麗にまとまっていた展示でした。
光、危険、活力や幸せ。
三人のイメージする「黄いろ」が見事にばらばらだったのも面白かったです!
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Design Festa Gallery 原宿
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