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はるこ ブルースターチャイルド(佐々木晴子) 『マウントシャスタの大自然と宇宙からの贈り物』 [201,202:10/31-11/3]

はるこ ブルースターチャイルド、こと佐々木晴子さんの展示です。

EAST二階の2スペースを広々と使い、窓のパーテーションを取り、ドアを開け、光と風を取り入れた気持ちの良い空間になっています。

風が吹くたび、中央に飾られたアセテートに描かれた絵がひらりひらりと揺れます。




晴子さんはアメリカで宣伝広告、写真など様々な勉強をしてきました。98年にうさぎの絵をスケッチブックに描き始めたことが現在のような絵を描くきっかけだったそうです。

写真を撮っていた時も、言葉による明確なコンセプトを打ち出すというよりも、ぼんやりとしたイメージを感覚的に撮っていたそうです。感覚的に精神世界を描いている現在の創作と繋がっていて、興味深いです。

 「ふっと降りて来たものを描いているんです、描いた後で何かが見えてくることもあります。」と晴子さんは言います。

科学の発達と優位という前世紀から主流であるパラダイムに毒されている現代では、「精神世界」というものがどこか不当なところに追いやられてしまっている感じがあります。しかし、芸術というものが呪術、祭祀から始まっており、プラトンのいう「(芸術のミューズに息を吹き込まれる)インスピレーションを受ける」という文句は未だに引用され続けていることを忘れてはなりません。

創作をしている人なら誰でも、アイディアがふっと降りてくる感覚、無意識に描いた後で何かが見えてくる事などを体験したことがあるのではないでしょうか。
下書きをし、その後フリーハンドで描いていくそうです。
幾何学的でものによってはかなり複雑な図案になっていますが、それもフリーハンドだそうです。だから構図が安定していても、やわらかで伸びやかな印象を受けるのですね。

 こちらは染色。色がとても鮮やかです!




晴子さんです。
常に笑顔で、発言の一つひとつから柔軟さを感じる方です。
普段は近年パワースポットとして注目されているカリフォルニアのマウントシャスタの麓に住んでらっしゃいます。

作品も素敵ですが、開放的な展示空間、晴子さんとのおしゃべりも楽しんで下さい!「思うように創作していいと思う」という晴子さんの自由で伸びやかな感性に、きっとあなたも何かやりたくなるはず。


DF STAFF KOZUE