1-Dで展示中の吉村佳子 『着物のリフォーム服』。
吉村さんはアンティークの古布を利用して洋服に仕立てています。
素晴らしい着物をほどきながら、一体どんな人が着ていたんだろうと考えながら、
少しずつほどいていく作業が好きだそうです。
私の母もアンティーク着物で洋服を作っていて、同じことを言っていました。
着物の生地は、職人がこだわった技全てを使ってできた生地です。
絹を使い、手で染め、織って、さらに刺繍をし、生地だけで相当な技術と時間をかけています。
着物に仕立てていても、またそれをほどくと反物になるという素晴らしいものです。
また、祖母から母へ、母から子へと受け継いで、
時代をまたいで着られる服は他にはありません。
素晴らしい日本文化の一つです。
現代ではなかなか着る機会がない着物。
そんな着物を吉村さんは丁寧にほどし、普段から着られる洋服へと生まれ変わらせてくれます。
たんすに眠ったままの着物を吉村さんがもう1度、陽の目を浴びさせてくれる。
みなさんも、見に来て、手に取ってください。
まいこ