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Vocalbluesguitar・トモエコウスケ・佐藤右志 『三人展「みつとも絵」』

Vocalbluesguitar・トモエコウスケ・佐藤右志 

『三人展「みつとも絵」』

2020.11.1  -  2020.11.3

[ WEST 1-B ]

平面作品を描いている3名の作家による展示が開催されました。絵画作品で埋め尽くされた展示スペースはエネルギーに満ち溢れています。


展示されている作品はどれも自然体で、優しく鑑賞者に寄り添ってくれる絵画です。その優しさは鑑賞者にとって励みになり、何らかの力を与えてくれるでしょう。本展示は、作品の内側に秘められた力と、純粋に美しさを感じることができる展示です。それでは、各作家の作品を一部ご紹介いたします。


Vocalbluesguitar

カラフルな色使いで抽象的な絵画を描いているVocalbluesguitarさん。各作品に付けられたタイトルは感情や状況を表したものなど様々で、それらを色や筆のタッチで繊細に表現されています。

こちらの作品は「薔薇」。赤い薔薇を赤一色ではなく、複数の色使いと中心から広がっていくような流れで描かれています。紫や黄色がかった色味が光の反射に見え、美しく輝く生き生きとした薔薇に感じられます。

こちらの作品は「真珠」。先ほどの薔薇のようにいくつかの色味で描かれ、虹色の光の反射を強く感じられます。光は少しの角度の違いで見え方が変わるので、ある一瞬の虹色の反射を作品の中に閉じ込めたような、思い出のような作品とも言えます。絵画作品以外にも作品がプリントされたトートバッグを販売されております。


トモエコウスケ

和を感じる色味や模様が特徴的なトモエコウスケさん。大胆な筆の流れと細い線の対比が観る者の心を擽ります。鯉をシンプルな形態と色で描いており、図のようなシンボルとも感じられる作品です。

丸みを帯びた形態が重なり構成された鯉は、水の中にいる鯉を覗いて見たときのようなうねりがあります。鯉と同時に水の動きをも表現されているのではないでしょうか。丸い形と対照的な角ばった線は、デジタルの世界を感じさせます。

絵の具を垂らす表現もされており、色の濃淡が美しく出ています。有機的な線ですが綺麗に升目模様が全体的に描かれており、奥に見える空間との間に層が生まれ、レースカーテン越しに眺めているかのような感覚を味わうことができます。


佐藤右志

連続した形で新たな形や模様を生み出している佐藤右志さん。また、全体的にグラデーションが施されており、移りゆく光の表現が随所に見られます。連なりの中から現れる個の形は、可愛い動物や植物が描かれています。

線は凸凹しており、角度を変えて観ると印象が変わります。線の周りにもグラデーションが施されているので、より浮き出て見えます。フラットな部分の淡い色の中にも表情があり、温かみのある優しいイメージになっています。

こちらは細かく魚や鳥が連なっており、群になって移動する姿を見ているかのようです。スペースではポストカードやTシャツも販売しております。また、佐藤さんは本の挿絵も描いており、そちらの本も販売しておりますよ!


<スペース詳細はこちら>

[ WEST 1-B ]


staff:Chi