ミツマチヨシコ 『ミツマチヨシコ個展12月祭』
ミツマチヨシコ
『ミツマチヨシコ個展12月祭』
2019.12.2-2019.12.4
at WEST 1-C
DFGでは毎年末の恒例となりつつある、切り絵作家のミツマチヨシコさんの個展が本日よりスタートしたしました。
今年制作したあらゆる作品を網羅した、2019年の総決算的な展示となっております。
「Photo OK」のサインまで切り絵!
毎年この時期になると、その年に作った作品をまとめて展示するサイクルが恒例となっているミツマチヨシコさん。今年はどうしようかなーと悩んでいたところ、たまたま弊廊の空きを発見し、めでたく今年も開催と相成りました。
スペースに入ってすぐ出迎えてくれるのがコチラの作品。
桜のテクスチャーと窓の外の景色、そしてシルエットが印象的です。
写真では伝わりづらいのですが、こちらはいくつかの切り絵作品をデジタルで重ね合わせた作品です。
元となった切り絵原画も横並びに展示されています。
こちらは画面中央のメインモチーフ。これだけでも一つの切り絵作品として成立するほどの緻密さですが、窓の外は完成品と比較すると空っぽになっているのがわかります。
窓の外の桜の景色は、水彩で描いたものをスキャニングして当てはめているのだとか。
これが画面周辺にテクスチャーのようにあしらわれた桜の原型。
場所によってランダムにアングルを変えて配置しているので、完成品では合成っぽさは感じません。季節は冬ですが、早くも春が恋しくなるような作品ですね。
ミツマチさんはプラネタリウム施設で流れる番組向けの作品も手がけるほど星の知識が豊富で、今回の個展でも星にまつわる作品が多く展示されています。
ただ知識が豊富なゆえ、星を描くときには実在の星の配置を気にかけて正確に描かないと気が済まない性分なのだとか。テレビドラマやアニメなどで描かれる星空にもつい気が取られてしまうほどで、正確さを求めるあまり星関連の作品もいっそう時間を掛けるそうです。
だからこそ、ミツマチさんの描く星空は現実とリンクしていてとてもドラマチックに感じます。
星とならんでミツマチさんの特徴と言えるのが鳥。
こちらは切り絵作品ではないですが、今年4月にDFGにて開催された企画展『とりてん3』出展時に出品されていた鳥モチーフのアクセサリー。切り絵という緻密さが求められる作品を普段から制作されているからなのか、こういったところにもその細やかさが見て取れます。
展示は12/4(水)までの開催となります。
平日のみとなりますが、お近くにお立ち寄りの際はぜひ見てみてください。
<スペース詳細はこちら>
[WEST 1-C]
staff isaka