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遠藤真美・柴﨑桃子 『mm展Ⅶ ~眠れぬ夜、晩秋の夢~』



遠藤真美・柴﨑桃子
『mm展Ⅶ ~眠れぬ夜、晩秋の夢~』
2019.11.23-2019.11.29
at EAST 204

女子美術大学の日本画専攻出身の二人の"m"による展示『mm展Ⅶ ~眠れぬ夜、晩秋の夢~』がEAST 204にて開催中。
「日本画って何?」「洋画とどう違うの?」って方にもぜひ見て頂きたい素敵な作品が並んでいます。





遠藤真美さん、柴﨑桃子さんの二人展『mm展』は今回で7回目。
デザインフェスタギャラリーでの開催は初めてとなります。

お二人の名前のイニシャルがともに"m"ということから来ている展示タイトルですが、毎回副題には季節を表す言葉が入っており、今回は「眠れぬ夜、晩秋の夢」という副題がつけられています。

こちらは墨や鉛筆を用いて日本画らしい質感の作品を描く遠藤真美さんの作品。
グラデーションや濃淡によって奥行きが表現されており、味わい深い作品です。




注目して欲しいのがペンギンの目の部分。
黒と白の表現の中にブルーがとても映えます。

どの瞳も透き通るように朝やかで瑞々しいのですが、それぞれのペンギンが微妙に違う光彩をもっていて思わず一つひとつ見入ってしまいます。




遠藤さんとは対照的にカラフルな作品を描いている柴﨑桃子さんの作品。
今回出展されている作品はどれも少女がモチーフになっているのですが、独特な瞳の表現にはクセになりそうな愛嬌があります。副題である『~眠れぬ夜、晩秋の夢~』 から、この黄色が銀杏並木を連想させてとても秋らしさを感じます。

写真では伝わりづらいのですが、柴﨑さんの作品は岩絵具で描かれており、こちらも日本画らしいざらついてキラキラとした質感を持つ原画なので、ぜひ生で見て頂きたい作品です。




日本画の作品の他にも、ペンによる小作品が数多く展示されています。
サイズは小さいですがどれも原画で1点ものです。

こちらは遠藤さんの作品。
少女のイラストは日本画作品とはまた違った魅力がありますね。




一方の柴﨑さんのペン画作品は、先ほど紹介した日本画作品にも登場しているような少女が描かれています。少女が来ているワンピースや背景のパターンがとても細かく描き込まれており、小さいながら密度の作品です。


日本画の原画の魅力は実際に生で見てみないことには実感できないので、ぜひ会場へお越しください。11/29(金)まで開催中です。

<スペース詳細はこちら>

[EAST 204]