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-0と1で証明するせかい-Digital Art Exhibition-展示レポートvol.2




これからの時代、デジタルはアートにどう影響を与えるのだろうか?

この度デザインフェスタギャラリーではデジタルアートにフォーカスした企画を実施します。
コンピューター技術の発展は人々の生活を便利にするだけでなく、アート世界にも新たな革新をもたらしました。今まで紙や顔料といったインクが主流だった美術という分野に、グラフィック、CG、3Dといったアナログではなし得ない表現を生み出したデジタル技術。

しかし、アート界ではデジタル=複製が容易ということから未だにアナログよりも価値が劣るという認識をもつ人がいることもまた事実です。

この企画展『0と1で証明するせかい-Digital Art Exhibition-』では、アナログとデジタルという区別だけで価値を決定することに警鐘を鳴らすとともに、IT技術の目紛しい発展と、アナログが混在する過渡期ともいえる今の時代だからこそ、デジタルアートの在り方を問うものとして、またデジタル媒体の新たな可能性を探る企画となっております。

こちらのブログでは「F」〜「J」ブースの様子をご紹介致します。

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【展示概要】
企画展名 : 0と1で証明するせかい-Digital Art Exhibition-

開催日時:2019.9.29(日) ~ 10.5(土) 1週間

開催会場:DESIGN FESTA GALLERY EAST館 302
参加アーティスト:10組

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スペースF:さかいめかなえ



普段はアナログで作品を制作しているさかいめさん。実は昔はデジタルで作品を制作していたのだとか。そんなある意味原点回帰な今展示では、アナログ作品をスキャンで取り込み、新たに再構成したもの。「死者のデジタルポートレート」と題された本作ではデジタル処理された画像とその構成で、虚構とも現実ともつかない「死者」の姿を映しだすことを試みています。

スペースG:PX RH



PX RHさんは関西を拠点に、海外のアートフェアや展示に参加するなど精力的に活動されている方。実はPX RHさんの一部の作品はロボットがペンで描いた作品。”デジタルだから価値が無い”と言われた経験から、それならばロボットにペンを持たせ、アナログで絵を描かせたのならば、その作品は”デジタルだから価値が無い”と果たして言えるのだろうか?というアンチテーゼが込められています。

スペースH:Chloë Wanderfalke



Chloë Wanderfalkeさんは今回が初の展示。最初は自身の記録のために撮影していた写真ですが、次第に加工をすることで面白さに気づいたChloë さんは、複数のアプリを駆使しオリジナルとフィクションが絶妙に混じり合ったChloë さんならではの世界を生み出していきます。”フィルターアプリを使う自分もまた、フィルターの一部。人間であることを忘れ、創作の道具になったような感覚。それがとても心地いいのです”と語るChloë さんの発言からデジタル技術が人間にもたらしたものを考えさせられます。


スペースI:吉田 和 



一瞬写真かと見紛うこちらの作品は吉田さんが制作されたもの。
絵は描けないのですという吉田さん。どのような技法で制作されているかというと3DCGで制作しているのだそう。一見平面的に見えますが、実は制作過程で立体状に制作しているそう。現実にありそうで無い世界をテーマにしているそうです。

スペースJ:寺平 花  『得体知れず』


現在東京造形大学で絵画を学ばれている寺平さん。学生選抜展や五美交展など積極的に参加されております。
デジタルのあり方も突き詰めたら生き物に似たようなものと語る寺平さん。
普段寺平さんはアナログでの作品を描いている方。今回の展示ではデジタルとアナログを同等に扱うということを試みています。画像の作品はデジタルで描かれたドローイングを額に納めラップで閉じ込めたもの。ドローイングだけで見ればデジタルが主役で額全体ででみればアナログが主役ともいえ、スタッフはデジタルとアナログの共存関係を考えてしまいました。


Vol1では「A」〜「E」ブースの作家を紹介しています。
そちらもぜひ覗いてみてくださいね。

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問い合わせ
DESIGN FESTA GALLERY
TEL : 03-3479-1442 (OPEN 11:00 - 20:00)
E-mail : info@designfestagallery.com

ご質問等はお気軽に上記までお問い合わせください。