『宍戸酔ひ個展「未明の環情」』
2019.6.20-2019.6.22
[WEST 1-C]
宍戸酔ひさん初個展。
「すごい・・・」と思わず心の声が漏れてしまう作品の数々に胸を打たれます。
WEST1-Cにて6.22まで開催中です。
宍戸さんの作品は、近くでじっくり見ることでさらに魅力的に見えてきます。
点描画かな?と思って近づくと、なんと全て大小様々な「丸」からできているんです。
一枚を完成させるのに膨大な時間と体力を使うそうです。
細いボールペンを使って、丁寧に描かれているのですが、この根気強さと細かさに圧倒されます。
こちらは同じく「丸」から成る金魚のらんちゅう。
ふてぶてしい顔がなんともいえずかわいいと思いませんか?
陰影や表情、柄なども全て丸からできているのです。そんな、一つの形から新しいものを生む、その表現力が素晴らしいと感じました。
モノクロだけでなく色を使った大きめの作品もありました。
モダンな雰囲気もありつつ、少しネガティブな感情を表現している気もします。
ですが、ずっと眺めていたい、と思うほど引き込まれていく魅力があると感じました。
こちらは、渦をモチーフとしたTシャツ。
印刷ではなく、ひとつひとつ手描きで作られているのだそうです。
柄や、色、ちょっとした風合いから全て違う一点もの。とてもお洒落ですよね。
こちらもTシャツと同じく、全て手描きの一点物。渦をモチーフとしています。
宍戸さんの作品全てに共通するのは、丸いものがモチーフになっているということ。
丸で描く、という技法に非常に驚き感動しましたが、それだけでなく作品から溢れる安心感がありました。
ぜひ、実際に近くでみてほしい、原画を目の前にして作品と向き合っていただきたいと感じました。
本展は6.22までWEST1-Cにて開催中です。