五月マメさんとHyoukaさんの二人展が開催中です。
マンガ家を目指していたという五月さんと、スリランカでのご自身の経験から、子供の姿をした仏様のイラストを制作されているHyoukaさん。
イラストのジャンルは違えど、本展に共通するのは「幼子」や「かわいらしいもの」
そのコンセプト選びには、「喧騒とした毎日の中でこそ無邪気さが大事だ」というお二人の認識が込められています。
大人への憧れや、夢いっぱいの無邪気な子供たちを描いている五月さんの作品。
子供たちの成長が、大人目線であたたかく描かれています。
成長するにつれ、見失ってしまったり、諦めてしまうものが多い中、
何のしがらみもなく、その瞬間瞬間を自由に楽しく生きていた幼少期を想起させてくれたのがこの作品。
切なさや儚ささえ感じるとともに、その無邪気な心の大切さを改めて思い出させてくれます。
こちらはHyoukaさんの作品。
仏様をあえて幼く描いているのには、スリランカでの子供たちとの出会いにあったそう。
決して裕福な暮らしや生活環境下にない子供たちが、澄んだ目をキラキラさせながら自由に駆け回る姿に感銘を受けたそうです。
「『無我』とは『童心』のことなのではないか」と考えるHyoukaさん。
荘厳な印象のある仏様の子供の姿は無邪気そのもので、険しい表情さえも愛おしく感じます。
『護念』と付けられたこの作品には、人間の幼子を護る、これまた幼い仏様が描かれており、
子供の強さや尊さを教えてくれているようです。
誰もが経験した「子供時代」。