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ポートレイト展 - PORTRAIT EXHIBITION -
2018.11.25(日)〜 12.22 (土) 4週間
DESIGN FESTA GALLERY EAST アートピース
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美術の歴史は肖像画の歴史といっても過言ではないくらい、その始まりからもっともポピュラーな題材であり続ける「ポートレイト」。
家族、友人、恋人など身近な誰かはもちろん、自身の姿や想像上の人物まで。「肖像」というテーマのもと、絵画やイラスト、写真など、たくさんのポートレイト作品でアートピースの空間を埋め尽くす企画の第2弾です。
こちらのブログ記事ではポートレイト展Ⅱに出展されている作家19組中6組( EAST アートピース「1」〜「6」)をご紹介します。
E-1
ヒラカキ 『イラスト』
ファッションイラストレーターとして雑誌、広告、webなどでイラストを描いているヒラカキさん。本展示でもファッショナブルでクールな女性のイラスト作品が展示されています。
雑誌などの媒体では着ているものや身につけているものなど外見的な要素の目がいきがちですが、本展示で見られる作品は一人ひとりの表情にも注目です。スタイリッシュながらも凛として芯のある女性の肖像が描かれています。
イラスト作品だけではなく、一つひとつ手書きで描いたというiPhoneケースも販売中。
流れるようで繊細な線にうっとりしちゃいますね。すべてが一点物の原画作品と考えればかなりお求め安いので、ぜひ手に取って見てみてください!
http://necola4.wixsite.com/hirakaki
E-2
saizo 『Artificial light』
女性を被写体としたポートレイト写真をライフワークとするsaizoさんは、「人工的な光」を取り入れたクールなポートレイト作品を展示。自然の光とは違い、都会的で幾何学的な光がモデルの表情を引き立てます。
ロケーションとなっているのは有楽町にある東京国際フォーラムの一帯。
建物自体が大きな飛行船のような形状で、内部も鉄骨や回廊が入り組んでいる構造となっており、それ自体が未来都市のような雰囲気を漂わせています。
だからというわけではないかもしれませんが、モデルとなった女性の佇まいや表情もとてもクール。ここ以外の場所の時間が全て止まっているかのような世界観になっています。
E-3
結希
E-3で出展中の結希さんは、こちらのイラスト作品1点を出展。一点入魂の作品です。
腰から上の半身のみですが、姿勢から見て何かに腰をかけている様子。
リラックスしているかのようにも見えますが、視線はまっすぐにどこか一点を見つめています。目は七色に光を反射していて、ここはもしかしたら夜の街中なのかもしれません。誰かを待っているのか、すでに視線の先には誰かがいるのか。いろいろなストーリーを想像させます。
http://ykdraw.tumblr.com
E-4
水島 理江
ポートレイト展Ⅱの初日まで、WEST 1-Dで個展を開催されていた水島理江さん。
個展では数々の内なる感情を表現した人物がを出展されていましたが、こちらのポートレイト展でも4点の作品を出品されています。
一見無表情にも見える4つの人物画ですが、それぞれがまったく異なる感情を表している作品となっております。
たとえばこちらの作品。
表情からは虚脱感を醸し出しているようにも見えますが、作品タイトルは「自己否定」。
自己を肯定できない負のスパイラルに陥ったとき、人は大抵自分の無力感に苛まれるものですが、本作品もそんな負の感情を表したものなのかもしれません。
https://twitter.com/LrOExqCs88E63WV
E-5
M.R. Weendoot 『Portrait Exhibition II』
人が一番自然な表情をしていられるのは、なんといってもやはり身近な誰かを目の前にしたときだと思います。
Michael Robertsさんの写真作品はそんな人と人との関係性を一番シンプルに表現されています。
何気ない瞬間ですが、そんな瞬間にこそその人の本質が現れるというもの。
リラックスをした表情は、撮り手側との信頼関係を物語っています。
E-6
JIN.MURASE 『え・り・の・2018』
今年のゴールデンウィークに開催された企画展 #filmisnotdead にも出展したJIN.MURASEさんは4点のポートレイト写真を出展しています。
どのカットも画面いっぱいに被写体を納めているぶん、それぞれの場面でのモデルさんの表情がとても鮮明に見ることができます。
モデルのえりさんを日々撮り続ける中で、その作品をまとめた「月刊えり」を2018年9月より毎月発行しているJIN.MURASEさん。本展示の作品は撮影の前後、つまり本番ではない「オフ」の際の表情を捉えたものなのだそう。それだけに、演出のない素の部分が垣間見えます。
展示作品は期間中入れ替わるそうなので、ぜひ繰り返し足を運んで見てください。
ポートレイト展Ⅱはまだまだ序盤。
今後も出展作品を随時紹介いたします。
展示は12/22(土)まで開催中。ぜひお越しください。