こつなつこ&ハタコ
『いろてん』
2018.10.6-2018.10.8
at EAST 302
日の光がたっぷり差し込む302で、色彩豊かな絵画作品の展示が開催中!
こつなつこさん、ハタコさんによる2人展の作品を少しばかり紹介します。
晴れた日には明るい日差しが降り注ぐEAST302のスペース。
本展示『いろてん』そんな場所にぴったりな作品が並んでいます。
学生時代に幾度かのグループ展でともに展示する機会があり、以来交流が続いたというこつなつこさんとハタコさんですが、このような形で展示を企画するのは初めてだそうです。
『いろてん』というタイトルですが、とくにそのテーマに縛られることなく、過去作と新作を交えて出展をしているお二人。
ですが一つひとつの作品に注目して見ると、必ず「この色、いい!」と思えるような色が見つかります。
東京タワーが遠くに聳える風景を描いたこつなつこさんの作品。
全景の木々の深い緑が目を引きます。
東京タワーといえば都会のど真ん中に立つ東京にシンボル。
ですがこの絵は見渡す限りそれを象徴するようなビルは遠くにかすかに確認できる程度にしか描かれていません。そのためにどこか現実感のない世界を描いているように見えてきます。
東京タワーに続いて、新しい東京のシンボルになるであろう、建設中の新国立競技場の様子を描いたハタコさんの作品。
筆者は一発で一目惚れをしてしまったのですが、このシルクスクリーンのような質感はペインテングナイフと細身のカッターの刃によるもの。競技場の骨格をなす線やクレーンなど、画面上の線という線をほぼすべてその二つで描いたのだそう。このかすれ具合がたまりませんねえ。空の色や競技場の配色も最高です。
本展示は色がテーマということで、来場者は好きな色名の入った透過のカードを壁面の好きな場所に貼れるという、インタラクティブな仕掛けもあります。
もともとはお二人が作品展示と同様、このカードを壁面に並べて空間づくりをする予定だったそうですが、「来てくれた人が自由に貼れる方がおもしろいかも」と、展示設営中に方針転換。結果的に来場者とともに会期中に展示空間を作っていくというユニークな展示となりました。
展示は本日が最終日ですが、お近くにお立ち寄りの際はぜひ足をお運びください。
【 展示スペース:EAST 302 】
written by isaka