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石井彩佳 福田沙緒理 田邉夏実 栗山絵里 樺山眞琴『BON-DANCE』

石井彩佳 福田沙緒理 田邉夏実 栗山絵里 樺山眞琴
『BON-DANCE』
2017.8.7 - 2017.8.9
[WEST 2-D]


 "盆踊りに興じる人々のように、のびのびと豊かな表現を試みました"

多摩美術大学油画専攻3年の石井彩佳、福田沙緒理、田邉夏実、栗山絵里、樺山眞琴による、
自分自身の身近な事柄をコンセプトにした作品が展示されています。






スペース内に日々制作された平面作品が並んでいます。
日々の制作の成果としての今回の展示ということですがどのようなものになっているのでしょうか。
絵は描いて終わりではなく、自身の作品を展示して初めて客観的に見えてくるものもあると思います。
そういう意味では絵の制作行為というのは日々の生活の中での発想や構想、絵を描きたいという欲求に始まって展示で終わるのかもしれません。



 栗山絵理《yomotsuhirasaka / akugarasu》

(黄泉比良坂 / 憧らす)意味深なタイトルがつけられた2作品。黄泉比良坂とは生者の住む現世と死者の住む黄泉との境界になる坂のことですが、栗山さんにとっての生者/死者とは何を指すものなのか。また〈憧らす(あくがらす)-落ち着きを失わせる〉ものは何なのか。ぼんやりとした視点から想像力が掻き立てられる作品です。



横山眞琴《It's nice to see you again》

ごく身近な人物を写したであろう写真が並んでいます。中には写真に直接手を加えたものもあって見ているこちらまで楽しくなる作品です。あなたにとって「It's nice to see you again」と言いたくなる人はどんな人でしょうか...?



田邊夏実《optical illusion cactus / optical illusion jewelry》

田邊さんは錯視による面白い表現をしています。目の錯覚を利用して、同じ大きさや長さなのに、ある条件では長さや大きさが違って見えたりする現象のことですが、あなたにはどのように見えるでしょうか。是非絵の前に立ってご覧いただきたいですね。



福田沙緒理《awawa / はな Ⅰ / あつい / はな Ⅱ》(左から時計回りに)

アカデミックな表現で描いた作品と、ラフに描かれた可愛いキャラクターの作品とをあえて同じスペースに展示してみせるセンスが個人的に好きです!ギャップがあって面白いですね^^



石井彩佳《paysage-blanc / fleurs-1 / papillon》(左から時計回りに)

「paysage-blanc」(白い風景)と題された作品は、もともと何かの風景が描かれていたのか定かではありませんが、何か絶対的な力をもっているかのような白が荒々しい筆致で画面を覆い尽くしています。自由に絵を描き始めるときの真っ白な画面は何を描いていいかわからないときには不安やプレッシャーを感じたものですが、大きな白というのはそれだけで不気味な存在感がありますね。それぞれの作品が強いエネルギーを持っているかのようでした。



展示は8/9(Wed.)までとなります。
是非直接足を運んでみてくださいね。






【展示スペース:WEST 2-D】

DESIGN FESTA GALLERY 原宿
Staff Jun